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JRA浜中俊「ヴェロックス覚醒」に心境複雑……!? デビュー戦8馬身圧勝の「大器」は川田将雅とともにクラシックへ

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 そんな浜中騎手にとって、芝1800mのデビュー戦を圧勝したヴェロックスは一筋の”希望の光”だったに違いない。本人からも「これは良い出会いになりました」と、明るい未来に思いを馳せるコメントが印象的だった。

 しかし、単勝1.4倍に支持された2戦目の野路菊S(OP)で、逃げたカテドラルを捉えきれずにまさかの敗戦……。不利がありながら勝ち馬とタイム差なしの4着だった次走の東京スポーツ杯2歳S(G3)で、カテドラルが11着に沈んだ結果を見ても「足をすくわれた敗戦」という声は大きかった。

「結果的に見れば、浜中騎手にとって痛恨のレースでしたね……ヴェロックスはその後、東京スポーツ杯2歳Sに進みましたが、C.ルメール騎手との新コンビが組まれることとなりました。

そして、前走の若駒Sから川田騎手との新コンビ。昨年の日本ダービー(G1)で1番人気だったダノンプレミアムや、2歳女王ダノンファンタジーを筆頭に川田騎手は中内田厩舎の主戦的な騎手。若駒Sで結果が出たことですし、もうしばらく浜中騎手がヴェロックスに騎乗できることはないかもしれません」(競馬記者)

 年明けに京都金杯(G3)を勝つなど、今年もすでに10勝を上げリーディング2位につけている川田騎手。昨年引退した短距離王ファインニードルの主戦を務めるなど、今や押しも押されもせぬ日本人騎手のエース的存在だ。昨夏には英国の名門厩舎に招待を受ける形で長期海外遠征を敢行するなど、競馬界のレジェンド武豊騎手の後継者筆頭と目されている。

 今年の牝馬クラシック戦線には2歳女王ダノンファンタジーがいるものの、牡馬にはこれといったお手馬のいなかった川田騎手だけに、大器ヴェロックスとの絆は深いものになりそうだ。

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