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「16冠ベビー」ソウルスターリングの新馬快勝は「名門復活」への序章!今年の藤沢和雄厩舎の2歳馬は牝牡そろった豪華ラインナップ!

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Frankel.jpgフランケル

 厩舎の看板馬になりつつあったオークス2着馬チェッキーノが屈腱炎で故障離脱するという衝撃的な出来事に襲われた美浦の名門・藤沢和雄厩舎だったが、先月31日(日)新たな「女王候補」が幸先の良いスタートを切った。

 札幌の新馬戦(芝1800m)を快勝した、父と母合わせて「16冠」という世界的な良血馬ソウルスターリングである。

 レースはスタートから12.7 – 12.7 – 13.7 – 13.4という中距離の新馬戦らしい極めて遅いペースで推移したが、途中で松岡正海騎乗のライフラインが我慢しきれずに外を回って先頭に。それでも1000mの通過は64.5秒だった。

 ライフラインが先頭に立ってからは12.0 – 12.0 – 11.7 – 11.5 – 11.7と一気にペースアップ。結果的にライフラインは”暴走”が響いて最下位となったが、低調だったレース全体を引き締めてくれた。

 単勝1.7倍と圧倒的な1番人気に応えて快勝したソウルスターリングは、8頭立ての中団。遅いペースだったが、しっかりと折り合えているように見えた。

 最後の直線に入り、まず抜け出したのは2番人気のアドマイヤマンバイだった。ソウルスターリングが2番手からそれを捕まえに行くが、アドマイヤマンバイの手応えも良く、なかなか捕まらない。

 結局、2頭のマッチレースとなり、最後はソウルスターリングがねじ伏せるようにクビだけ前に出たところがゴールだった。

「スタートは速くなかったのですが、すぐに3番手につけられて、リラックスして行けました。ペースは遅く、ストライドが大きいので、スピードに乗るまで時間が掛かりました。しかし、ラスト100mで捕らえてくれました。もっと大きい競馬場がいいと思います。お母さんのスタセリタに似ていて大きなストライドです。これから楽しみです」

 そう話した鞍上のC.ルメール騎手は、その言葉通り母のスタセリタで仏オークスを制しており、ソウルスターリングのデビュー戦勝利に喜びもひとしおだった様子。牝馬がこの時期の2歳馬には「タフ」といえる札幌の1800mを勝ち上がった意義は大きい。

 ソウルスターリングの父は、世界の歴史的名馬でも指折りの存在となるフランケル。ちなみに戦績は14戦14勝の無敗。G1は10勝を挙げている。さらに母スタセリタも先述した仏オークスを始めG1を6勝。これまで数々の良血馬を扱ってきた藤沢和厩舎でも、「16冠ベビー」という世界的な超良血馬のデビュー戦勝利に、まずはホッと一息といったところか。

 しかし、今年の藤沢和厩舎の2歳馬ラインナップはソウルスターリングだけではない。

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