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弥生賞(G2)ニシノデイジーは何故「今年0勝」勝浦正樹なのか? 西山茂行オーナーが語るクラシック”異端児”誕生の奇跡【特別インタビュー】

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――ちなみに弥生賞の「作戦」は?

西山オーナー:ジョッキーにお任せしています。私はスタンドで(鞍上の)勝浦を待ってますよ。どのレースでもそうですが、私からの指示は「勝て」ということだけです(笑)。

――ニシノデイジーは、デビュー戦からずっと勝浦騎手が騎乗している。最近はこれだけの実績馬だと、超一流の騎手に乗り替わるケースも多い。

弥生賞(G2)ニシノデイジーは何故「今年0勝」勝浦正樹なのか? 西山茂行オーナーが語るクラシック異端児誕生の奇跡【特別インタビュー】の画像2

西山オーナー:いろいろな周りの人からも「替えないの?」って聞かれることもあります。「もし他の騎手だったら……」という声も聞いたことがあります。

――それでも勝浦騎手を起用し続けている。

西山オーナー:勝浦とはアンちゃん(見習い)の頃からの付き合いだから。昔、ニシノシンデレラっていう馬がいてね。今でも忘れられないんだけど、杉浦(宏昭)厩舎で脚元の弱い馬だったんだけど、勝浦が上手に乗ってくれて。東京の特別(1999年金峰山特別(900万下(当時))を勝ってくれたんですよ。

――そこから勝浦騎手との”縁”が始まった。

西山オーナー:そこからですね。でも、その流れで同じ杉浦厩舎のニシノムーンライトにも乗ってもらったんですけど、これがまた下手に乗るんですよ(笑)。1番人気で3連敗してね……仕方ないから藤田伸二(元騎手)に乗ってもらったら楽勝。そこから他の騎手で4連勝しました(笑)。

――それは受難でしたね(笑)。しかし、そんな勝浦騎手も今はベテランと言われる存在。今年は、ここまで未勝利と苦しんでいる。

西山オーナー:今年の共同通信杯(G3)の時なんですけど、勝浦が小倉でズラッと楽しみな馬を頼まれていたんですよ。勝てる可能性もあったんですけど、共同通信杯が少頭数(7頭立て)だったじゃないですか。

それで、もしニシノデイジーが突然「共同通信杯に行く」ってなると乗れなくなるからって、全部断ったんですよ。私は最初から「弥生賞に行く」って言っていたんですけど……。

――勝浦騎手が”もしもの時に”備えていた?

西山オーナー:勝浦も勝浦なりに一生懸命ですよ。「もしかしたら……」ということで結局、東京で乗ったんですよね。そこまでされたら、こっちも降ろすわけにはいかないじゃないですか(笑)。

――普段の調教もつけられていますし、勝浦騎手のニシノデイジーに懸ける思いが伝わるエピソード。

西山オーナー:勝浦には『ここで勝って男になってやれ!』って言ってますよ。

――勝浦騎手には、西山オーナーも思い入れがある。

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