多井隆晴が「藤田晋ロス」に悲痛の叫び!? 初代王者が大苦戦を強いられた「ラスなし記録の罠」とは【RTDリーグ2018インタビュー】


――その結果、同じ『BLACK DIVISION』で現在1位の小林剛プロ(麻将連合)がトップ7回、2位の白鳥翔プロ(日本プロ麻雀連盟)が5回、4位の瀬戸熊直樹プロ(日本プロ麻雀連盟)も6回ある中、3位の多井さんはトップが3回しかない。

多井:あれだけトップが偉いルールで、これはない。問題ですね。「何やってんだ」と。54回戦の長期戦だと「ついてない日」というのは絶対に来るんですよ。初ラス食った前回の収録日がそんな感じでしたけど、ついてなくて、配牌もどうしようもなくて、誰が打っても必然的にラスを食ってしまう時が必ず来るんですね。それを予め想定しておかないと、もっとトップを獲って貯金しとかないとダメでしたね。

――ただ、多井さんはRMUの代表で団体唯一のRTDリーグ出場者。今シーズンから「降級制度」ができたこともあって、自身のTwitterでは「RTDリーグからRMUの選手が消えることだけは絶対にダメ」と守備重視の戦術を基本線にすると公言していた。

多井:そうなんですけどね。ただ、それがもう「ズレてる」というか、トップが強いRTDリーグに対する戦略として間違ってるんですよ。

ただ降級制度ができて、僕はRMUの看板だけじゃなくて、まだ歴史が浅いRTDリーグの初代王者としても番組から消えるのは「コンテンツとしてあり得ない」って思っちゃったんですね。

サイバーエージェントの藤田晋さんが『AbemaTV』を立ち上げて、そこに『麻雀チャンネル』を作ってくれたことは、僕らからすれば麻雀界をメジャーにする「ラストチャンス」に近いもの。絶対にコケるわけにはいかないんですよ。おこがましいかもしれませんが、その看板番組のRTDリーグから「多井隆晴」が消えるってことは、客観的にもあっちゃならない。

人よりもたくさんタイトルを獲って、RTDリーグでも初代王者の僕が、仮に予選で8位になって消えると「麻雀なんて所詮、運ゲーじゃん」ってなるんですよ。まあ、麻雀は運が大きく作用するんですけど、それでも強い人は年間長いリーグでやったら「負けない力」としての差は出るよ、というところを見せないと。そのためにも絶対に負けられないですね。

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