麻雀Mリーグ「10月12日」渋谷ABEMAS「絶好調」白鳥翔はパイレーツ「逆襲」の朝倉康心が止める!? 若きエース対決に注目!!
『大和証券Mリーグ2018』
前回、10月11日の結果は以下の通り。
【第1戦】
セガサミーフェニックス 近藤誠一 +75.5
赤坂ドリブンズ 村上淳 +5.9
EX風林火山 勝又健志 -28.6
TEAM雷電 黒沢咲 -52.8
セガサミーフェニックス 近藤誠一
「いやあ、よかったです。ホッとしているというか嬉しいし、色んな気持ちが入り混じって大変なことになってます(笑)。信じられないくらい緊張しました。Mリーグはまったく別モノですね……想像を遥かに超える緊張感でした。
(21番目の出場について)ここまで待ってくださった方も大勢いらっしゃると思うんですけど、とにかく自分の打ちたいように、思い描くように打てればいいなと。それがある程度出来たと思います。
(パブリックビューイングがあった)今日は皆さん、たくさんお越しいただいて、そしてたくさんの方にご覧いただいていると思います。本当に、ありがとうございます。これからも精一杯戦い抜きますので、どうぞよろしくお願いいたします」
【第2戦】
セガサミーフェニックス 近藤誠一 +61.1
TEAM雷電 萩原聖人 +12.1
EX風林火山 二階堂亜樹 -10.5
赤坂ドリブンズ 鈴木たろう -62.7
セガサミーフェニックス 近藤誠一
「(Mリーグ初の1日個人2連勝に)ありがとうございます!いやあ、もう最高ですよ。恵まれてますね(笑)。
(決め手となった混老頭七対子について)始めは国士無双を狙っていたんですけど、そこから対子が増えていって、自然と混老頭七対子になりました。一番大きいのは(鈴木)たろうプロがリーチをかけてくれたこと。(二階堂)亜樹プロも苦しい状況から(危ないと思いつつも)切る以外なかったのかなと思いますけどね。(終盤、萩原聖人の猛追があった)あの6000オールはやられたと思いました。
(第1戦のトップ後にチームメイトと)ハイタッチをして、とっても楽しい時間でした(笑)。皆さん、本当にありがとうございました。これからも頑張ります、よろしくお願いします!」
魚谷侑未が、茅森早香が、そして何よりもチームが”不死鳥”のごとく生き返ったに違いない。21番目の大トリとなった近藤誠一が、個人としては初となる1日2勝の「ダブル」を達成。1節で136.6Pのプラスを叩き出し「セガサミーフェニックスに近藤あり」を他チームにまざまざと見せつけた。
これでフェニックスは4位に浮上。3ケタあった借金も6.1となり、一気にプラス圏も見えてきた。経験豊富なベテランでチームの大黒柱として期待される近藤が、その期待に応える見事な活躍。これでプレッシャーから解放された魚谷や茅森が本来の実力を発揮すれば、今後「要注意のチーム」になるはずだ。
一方、首位渋谷ABEMASを追撃したかった赤坂ドリブンズは、鈴木たろうが痛い箱ラス。逆にますますABEMASの独走を許す形になってしまった。TEAM雷電はエース萩原聖人に復調の兆し、今後の登場が楽しみだ。まだトップのないEX風林火山は我慢の時か。
「第8節」10月12日(金)午後7時~
出場チーム
1位『渋谷ABEMAS』8/80
3位『U-NEXTパイレーツ』10/80
5位『EX風林火山』6/80
7位『KONAMI麻雀格闘倶楽部』10/80
実況:松嶋桃
解説:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
【渋谷ABEMAS】340.5(チーム1位)
出場選手:白鳥翔 153.3(個人1位)
リザーブ:松本吉弘[第2戦出場予定]、多井隆晴
一体、どうすれば渋谷ABEMASを止めることができるのか。現在、2位ドリブンズと190.5P差。それはつまり、仮に今節が両方ラスでもABEMASの首位は、ほぼ揺るがないということだ。それくらい今の勢いは突出しており、各選手の状態も充実一途だ。
そんなABEMASは今節も若い白鳥翔、松本吉弘のコンビが登場。2人はこれが4試合目、対してキャプテンの多井隆晴がまだ2試合であることを踏まえれば、これは明らかに「温存」といえるだろう。
「育てながら勝つ」ことを目指すABEMASが、実際に勝ち続けているのだから「育て続ける」こともいわば当然。貯金が増えれば増えるほど、若い2人の成長を促す機会が増える――今のABEMASは、チームが理想となる好循環の中にいるといえるだろう。
このまま独走を許したくない他チームは、ますこの男の勢いを止めなければならない。現在たった1人で、2位ドリブンズを超える153.3Pを稼ぐ若きエース白鳥だ。チームメイトの多井をして「怖いくらい強い」と言わしめる現在の白鳥。今の彼を止めるのは、それこそ「飛ぶ鳥を落とす勢い」が必要だ。