多井隆晴が麻雀Mリ-グ誕生に揺れた「激動の2018年」を語る!「人気No.1」Mリーガーが今、最もアガりたい「役満」とは
麻雀界にとって、間違いなく歴史に残る「2018年」が間もなく終わろうとしている。
麻雀のイメージを一新し、頭脳スポーツとしてオリンピック正式種目を目指す――。壮大な目標の下に誕生した、国内初の麻雀プロナショナルリーグ『大和証券Mリーグ』(AbemaTV)。国民的知名度を誇る7つの超一流企業がチームスポンサーとして参戦したことで、麻雀は今確実なブームを生もうとしている。
その巨大な渦の中心にいる21名のMリーガーたち。渋谷ABEMASからドラフト1位指名され、激動の一年を終えた人気No.1プロ多井隆晴(RMU、渋谷ABEMAS)は、この2018年をどう受け止めたのか。改めて振り返ってもらった。
Mリーグ創設に沸いた2018年
――今年はMリーグが創設され、麻雀界にとって歴史に残る一年だったと思います。
多井隆晴プロ(以下、多井):例えば、サッカーで言えばJリーグができた年ですし、麻雀界にとって「分岐」になる一年でしたね。日本初のナショナルリーグですから。正直、考えられなかったですね。
――改めて、Mリーグが創設された意義を振り返って頂けますか?
多井:私はたぶん、他の人よりもMリーグが誕生した意義を強く感じていると思います。Mリーグは藤田(晋、チェアマン・サイバーエージェント代表取締役社長)さんが中心になって創ったもの。自分は、そんな人が監督をするチームのドラフト1位ですから。やっぱり他の人とは感覚が違うと思いますね。
――確かに多井さんが所属される「渋谷ABEMAS」はMリーグの中でも、象徴的な立場のチーム。その注目度や責任もあると思います。
多井:サイバーエージェントは当然として、Mリーグのスポンサーになって頂いているすべての企業のイメージ、務めている社員の方々の思いも背負わなきゃと思っています。近年、結構な麻雀ブームが起こりつつありますけどMリーグができた以上、麻雀界のブームだけで終わらせてはいけない。
広く社会に出て、日本の経済に影響を与えるようなものにしたいですし、いつもTwitterでトレンド入りして、ワイドショーで報じられるようなものにしないと。麻雀界にとって確かに凄いことなんですけど、最早そういう次元じゃないんですよね。社会現象にならなきゃいけない。私はそのリミットが「3年」だと思っています。
――ということは現状ではまだ、そこに至ってない。
多井:足りてないですね。選手だけではなく、ファンや世間に定着するための時間を含めた全体ですね。もう麻雀チャンネルを良くしようという話ではなくて、麻雀チャンネルがあるAbemaTVそのものをもっと上の世界に押し上げる。Mリーグが看板番組になって、インターネットテレビ局のAbemaTVが、地上波の民放に匹敵するような国民的なものにならないと。
――壮大な目標ですね。