パチンコ「ハマリ救済装置」が発動! 宵越し狙いなど「新たな可能性」が満載!?
と、250回転ほど消化したところで異変が起きる。画面に映し出された三日月に「100」の数字が表示されたのである。これは遊タイム突入示唆演出で、遊タイム発動までの残り回転数を表しているのである。
そう、宵越し遊タイムである。前日の最後に消化した通常時の回転数が引き継がれてカウントされている状態となっているので、朝イチに初めから自力で500回転させるより有利な状況となっていたのである。
この宵越し遊タイムは、RAMクリアと呼ばれるプログラムを初期状態に戻す作業を行うと回転数はリセットされてしまうが、前日の状態のまま電源だけ落とす処置だと有効となると、ホールの対応によって明暗がはっきりわかれる。ホールの動向を知ることができるひとつの指標としてホール選びのポイントにもなるだろう。
「100」表示後も順調に通常回転を消化し、晴れて遊タイムを体験できる権利をものにした。とはいえ途中の緊張感はなかなかのもので、去来するひりつき感はパチスロの天井と遜色なく、よもやパチンコでこの感覚を味わえるとは思わなかったのである。
肝心の遊タイム。高速変動で次々消化されていく感じや大当りもたいした煽りもなくトントントンと図柄があっさり3つ揃う即当りと「作業感」あふれるもので、到達後の面白みはほとんどない。
ただ、電チュー性能は良好で、1回開放だが約5.8秒とかなり開放時間が長いので、入ったり入らなかったりするもどかしさによってイライラを感じることもなく、最終的に遊タイム突入後200回転ほどで大当りしたのだが、玉が減って追加投資のような憂き目に合うこともなく、順調に消化できたのである。
パチンコを庶民の娯楽と捉えた時、遊タイムの実効性は極めて高い。通常の同タイプの機種より遊びやすさは群を抜くだろう。立ち回りを含めたゲーム性の幅もそうだが、遊タイム搭載機は甘デジ・ライトミドル・ミドルタイプと機種スペックによっても遊び方や捉え方が変化しそうである。
(文=大森町男)
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