パチスロ「フェイク高設定」を思い出す!?【濱マモルの のほほんコラムVol.74～マスク美人～】

　衝撃の事実が発覚した。小1の娘がよく登下校を共にする近所に住む同級生の少年は、娘の、マスクを外した顔を見たことがないというのである。

　　小学校では給食時を除き、基本的にはマスク着用とのことである。加えて、娘は春から続くコロナ報道や、我が友人家族が感染、その家族が全員バラバラの病院へ入院したことなどを聞き、すっかり怖くなったことで予防を徹底している。

　よほどの事態がない限り、外出時にマスクを外すことはないのだから、クラスが違う件の少年がそう発言するのも納得なのだが、マスクは目以外のパーツをほとんど隠すことから機械での顔認証も難しく、それはつまり、ほぼ顔を知らないのと同義。いやはや、コロナ禍で子供同士の付き合いも特殊なものに変化したなぁと感じた次第である。

　晩酌中にふとテレビをつけると、マスク美人なる企画が流れていた。文字通り、マスクをつけると美人になる一般人がピックアップされていたが、どうやら、その一般人は番組ADの友人とのことで、よくまぁ出演を快諾したなぁと感心しながら見入ってしまったところ、確かに、マスクを着用することで高設定に切り替わったように思えた。道理で最近、道行く女性を眺めるにつけ、美人が増えたなぁと感じたわけである。

　ちょっと言い方が悪いかもしれないし、自分のブサイク面を棚に上げておいてアレだが、こういったフェイク高設定はパチスロでも多々、存在する。先日はありがたいことに急ぎの原稿があったために、それを終わらせた後に近隣ホールの特定日へ出陣。到着時は満席だったものの、しばらくすると1台の『プレミアムハナハナ』が空いた。

　合算出現率は設定5と6の間。総ゲーム数からリプレイ、スイカ、チェリーの出現回数を算出、それと出玉をもとにベル出現率を逆算しても高数値であり、事前に予想した狙い台ではなかったものの、高設定の可能性は高そうだと判断して打ち始めた。

　序盤こそ、快調だった。2千円でチカるとビッグが揃い、間髪入れずにREG、ビッグと連チャン。その後も150Gほどでビッグを射止め、デカコインということもあって下皿はパンパン、アタシもニコニコだったのだが、ピークはここまでだったようだ。

　大ハマリこそないものの、中ハマリの連発で下皿のコインは全て飲まれて追加投資。いつのまにやら合算出現率も、設定4程度にまで低下した。

　さらに気になるのが、ビッグ中に設定差のあるスイカが1回も揃わないという点。REG中のサイドランプは奇数設定示唆に偏りまくっており、結局、その後もモミモミで苦戦したアタシは、運良くビッグが2連したところで87Gまで回して撤退した。ちなみに、ベル出現率は激悪だった。

　3000G程度しか回していないので断言はできないが、個人的な推測は良くて3、おそらく1。フェイク高設定に騙されてしまった格好だったが、マスクで顔が隠れる我が娘はきっと、父親と違ってそこまで悪い顔ではないと思うから、件の少年には今後も仲良くしていただきたいと思うのである。

（文＝濱マモル）