パチンコ「回復傾向」に安堵の声も…パチスロは「厳しい状況」!? シーズリサーチ「2021年2月」調査結果発表

編集部

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　パチンコ業界に特化したマーケティングリサーチを行なう「シーズリサーチ」は3月2日、毎月の営業及び客数データから見る遊技者の動向「2月分」の調査結果を発表した。

　同社ではパチンコ店における新型コロナウイルス感染症の影響や、それに伴う市場傾向を測る目的として、毎月の営業データや客数データを集計及び分析している。パチンコ・パチスロの客数や男女の客数などの増減状況について、2020年4月から2021年2月までのデータを昨年と比較しながら考察した。

　全国の平均稼働はコロナ禍の影響もあり、パチンコ・パチスロ共に前年比を下回る状況が継続。2021年2月は前年比でパチンコ約80％、パチスロ約77％との推移となったものの、パチンコに関しては2月4週目に前年比で90％まで回復した。

　遊技機別の客数比較は、パチンコは「4円」「1円」共に回復。「4円」は2020年11月から2ヶ月連続、「1円」は2020年10月から4ヶ月連続で減少だった中、それぞれ83.5％、79.9％となった。

　パチスロは、2020年11月から大きな変動のない「20円」が84.5％で推移。「5円」は2020年11月から3ヶ月連続で減少だったものの、86.8％まで上昇した。

　客数の男女比較については、パチンコの「4円」は男性層で2021年1月95.1％→103.3％、女性層で同74.4％→83.1％と、どちらも大幅増で、男性層に関しては前年をも上回った。「1円」に関しても男性層90.8％、女性層87.8％と、どちらも前月から回復した。

　パチスロの「20円」は男性層で91.4％、女性層で87.7％と、パチンコほどではないものの、回復傾向。「5円」は男性層で2021年1月94.8％→94.7％、女性層で同89.5％→89.2％とさほど変化はない。

　パチンコの「1円」は「20代以下・30代」で8.8％、「40代・50代」で30.4％とどちらも前月を下回ったものの、「60代・70代以上」は60.8％とアップ。前年同月と比較しても1.0％と上昇しており、依然、「60代・70代」の構成割合が高い。

　パチスロの「20円」は「20代以下・30代」で45.8％と2020年4月の49.2％から変わらず減少傾向で、「40代・50代」も42.4％と、一旦回復した前月よりも減少。ただし、「40代・50代」は11.7％と前月よりも上昇した「60代・70代以上」と同じく、前年同月よりも数値は上回っている。

　パチスロの「5円」は「60代・70代以上」で27.3％と上昇。「20代以下・30代」と「40代・50代」に関してはそれぞれ21.1％、51.5％と減少したものの、こちらも「40代・50代」「60代・70代以上」は前年同月の数値を超えている。

　これらのデータを見る限り、パチンコは回復傾向にある中、パチスロは厳しい状況が続いている。3月8日にはサミーの『パチスロ北斗の拳宿命』、オリンピアの『パチスロ青の祓魔師』などがリリースされ、3月22日にはスパイキーの『絶対衝激Ⅲ』のデビューが控える。今後の動向に注視したいところだ。　