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パチスロ「好きな設定」に打ち換えてくれる!?【濱マモルの のほほんコラムVol.108~設定6への打ち換え~】

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 昼過ぎからホールへ出向いてボーナスタイプのマシンを打つ際は、まずデータカウンターでボーナス出現率をチェック。『ジャグラー』シリーズや『ハナハナ』シリーズなど、小役出現率に設定差があるものは出玉を参考にアプリ、或いは自ら逆算して数値を出し、打つべきか否かを判断する。

 閉店間際を除いて、ある程度の優秀履歴ながらヤメられている台は、何がしかの理由で前任者が撤退した可能性が高く、最高設定にはあまり期待できないし、実際、好感触だったケースは多くないが、それでもまぁ適当に座るよりは数段マシである。

 一方、今から20年以上前の何でもありだった時代、近所のホールでは特殊な台選び方法が流行した。こちらは完全なる設定6狙いながらも至極簡単、ボーナス履歴がビッグ「7」、REG「7」になりそうな台をチョイスするだけだった。

 当時、一部のホールでは営業時間中の設定変更が普通に行われていた。そのホールに勤めていた友人曰く、閑古鳥が鳴く状況を打破しようと始めたサービスだそうで、先の通り、データカウンター上でボーナス履歴がビッグ「7」、REG「7」のゾロ目になれば好きな設定に打ち換えてくれた。

 設置機種はユニバーサル販売の『クランキーコンテスト』と、マックスアライドの『セブンボール』。6枚交換だったことから『クランキーコンドル』と違ってビタ押し必須、攻略前提且つ等価交換設計の『クランキーコンテスト』は中々に厳しいし、『セブンボール』に関しては、多店舗では爆裂仕様に裏返る中で、あろうことかドノーマルと、ラインナップとしては少々微妙だったものの、ホールの狙いは的中し、設定6という甘美な響きに吸い寄せられた客は少なくなかった。

 どちらもREG出現率の方が低いために、理想的な履歴はビッグ「6」、REG「7」。まぁサービス開始当初はともかく、そんな光り輝く履歴が落ちていることなどは滅多になく、大半はビッグ「5」、REG「7」、もしくはビッグ「5」、REG「6」といった履歴で「7」のゾロ目を目指したわけだが、言うまでもなく設定6へ打ち換えるリスクを抱えているのだから、基本的に設定は1であり、予想以上に投資が嵩むことも多々あった。

 それでも、無事設定6に辿り着ければ問題はない。悲惨なのは7のゾロ目に失敗した時で、とある日なんぞは例によってビッグ「5」、REG「6」の『セブンボール』に着席、投資1万5千円でREGを射止めてリーチをかけたまではよかったものの、次のボーナスを引くまでに2万円分の紙幣投入を強いられた上にREGというクソ引きでジ・エンド。

 そんなに金を使わされるならば隣駅にあるホールで裏モノの方を打ったわ、何ならそっちの方が爆連したかもしれないわ…と憤ったものだが、そんな立ち回りを実践しまくったからか、いまだにボーナス履歴がビッグ「7」、REG「7」になると、思わずハッとしてしまうのはここだけの話である。

(文=濱マモル)

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