甘デジ「10R比率35％×王道ループ」…激アツ共闘バトルを楽しめる!!

文＝大森町男

【この記事のキーワード】パチンコ, 甘デジ

甘デジ「10R比率35％×王道ループ」…激アツ共闘バトルを楽しめる!!の画像1

　創作物、特にマンガやアニメにおいて、ファンの心をときめかせるシーンに「共闘」がある。主人公の成長、最大の敵との戦い、仲間の裏切りなど、物語に盛り上がりをつける状況はいくつかあるが、いがみ合っていた者同士がやむをえず手を組む場面も胸アツである。

　また、敵対関係にないが別々のヒーローとして活躍していた者が力を合わせるような展開も興奮するポイントになるだろう。マーベル作品の主役たちが共演する「アベンジャーズ」や「仮面ライダー大集合」、最近のパチンコでいえば『北斗無双』シリーズのチーム編成などがそれにあたる。

　このヒーローによる同時出演を目玉にしたパチンコ機が存在する。『Pサイボーグ009vsデビルマン119Ver.』である。機種名にあるように、石ノ森章太郎の人気マンガ「サイボーグ009」と永井豪の代表作「デビルマン」という夢の共演が実現したマシンとなっている。

　これは2015年に公開されたOVA作品がモチーフ。マンガ家デビュー前の永井豪は石ノ森章太郎のアシスタントとして働いていたこともあり、師弟対決といった側面があるのも物語性を増幅させている。

　通常は009かデビルマンのどちらかがメインとなっている演出が展開するが「クロスオーバー」が出現するとキャラがチェンジしチャンスとなる。また、「共闘ゾーン」や「共闘SPリーチ」など、デビルマンと009が同時に登場する演出に発展すれば大チャンスとなる。

　特に「共闘ゾーン」からしか発展しない最強共闘SPは最高の信頼度を持つ激アツ演出で、共闘による期待度の相乗効果で大当りを狙う演出なのである。

　スペックとしては、大当り確率が1/119.8の甘デジタイプ。突入率が65％で次回ループの確変システムを採用したオーソドックスなゲーム性だが、右打ち中の35％が最大出玉となる10ラウンド約900発となるボリューム感を持っている。

　初当りで「3」「7」「9」図柄揃いなら確変直撃となるが、それ以外の図柄揃いだと10回転の電サポ「セト覚醒モード」に移行。確変or時短のチャンスモードでレベルアップするほど確変の期待度が高くなる。

　規定回数の10回転目に覚醒演出成功で確変「W-HERO RUSH」に突入するが、失敗すると通常モードに戻る。いずれにせよ内部状態が確定するので潜確の心配はいらない。

　また、確変への突入パターンがもうひとつ存在。テンパイ時などで中出目にセト図柄が停止すると突確当りで「W-HERO RUSH」に突入。確変大当りの10％ほどがこのパターンとなっている。

　確変中は奇数図柄テンパイで共闘演出が発生すれば安心ルート。ハズれてもモードが継続するので気楽に見ていられる。反対に、新たなデーモンであるアトゥンが出現すると確変終了のピンチ。偶数図柄テンパイを誘導し、バトルに負けると通常大当りとなってしまう。

　ただ、確変突入時の30秒間は負け知らずの無敵ゾーンとなり、ここで当てれば確変大当りが濃厚となるというアツい機能が搭載されている。一方、確変中の通常大当りでは30回転の時短が付与されるが、引き戻し率は22.2％とそれほど高くないので過度な期待は禁物である。

　このように、『Pサイボーグ009vsデビルマン119Ver.』は2大ヒーローの活躍を一台で堪能できる激アツ展開のパチンコなのである。

（文=大森町男）

<著者プロフィール>

　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。