パチンコ「ALL2200発」の圧倒的な出玉感…9分割画面の秀逸な演出も魅力だった名作!!
クールジャパンといった日本のカルチャーの中心的存在であるアニメ。マンガの神様として知られる手塚治虫は自らアニメ制作会社「手塚治虫プロダクション動画部(虫プロ)」を立ち上げて日本初となるTVアニメシリーズ「鉄腕アトム」を作った。
この「虫プロ」と同じ制作会社としてアニメの黎明期を支えたのが「東映動画(東映アニメーション)」や「東京ムービー(トムス・エンタテインメント)」、「竜の子プロダクション(タツノコプロ)」である。
そのタツノコプロといえば、悪役3人組や個性的なロボットが登場する「タイムボカンシリーズ」でおなじみだが、「みなしごハッチ」や「ハクション大魔王」もタツノコプロの作品であるのはあまり知られていないかもしれない。
どちらもタイアップされているが、特に『ハクション大魔王』は通算で5機種、パチスロで3機種もリリースされた人気のシリーズ機となっている。
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パチンコ第1弾は2000年にサミーから登場。大当り確率が1/318.5のミドルスペック『S』と大当り確率が1/228.5のライトミドル『R』の2タイプが存在。前者は次回ループタイプの確変だが、後者は30回転限定のST仕様になっていた。確変突入率はともに50%、獲得出玉はALL2200発と十分なボリューム感である。
この時代では珍しいST機能を採用するなどチャレンジングなスペックであるほか、演出にも仕掛けが存在。画面は9コマに分割されているが、基本的には中央の1ラインのみでリーチが展開する。
しかし、主人公のカン太が「あくび」や「くしゃみ」をするとマルチラインに発展するようになっているのである。原作でも話の展開のキーポイントになるアクションをパチンコの演出に組み込んだアイデアが光る。
ちなみに、「あくび」からはあくびちゃんが登場しダブルリーチに。「くしゃみ」なら大魔王が出現しトリプルラインに変化。「くしゃみ」のほうが期待度が高い演出に発展するようになっているのもポイントである。カン太の起こす「はぁ、はぁ」の前フリのあとにどちらのアクションを起こすのか、アツい瞬間となる。
また、この9マスラインは通常の1ラインリーチにも変化を与える武器となる。はずれたと思っても上下の角枠に煙が立ち上り新たなリーチラインを形成する「窓拭きリーチ」のような逆転パターンも発生するのである。
予告3種類、スーパーリーチ7パターンといまどきの機種に比べればシンプルといえるが、絶妙なタイミングとテンポ感で展開していくデジタルアクションは飽きることなく打ち続けられる秀逸なもの。
近年登場しているシリーズ機はドラムを採用しているパターンが多いので、あまりイメージが沸かないかもしれないが、バランスのとれた完成度の高い「良台」なのである。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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