パチンコ「大当りパンク」が限界突破の出玉を生み出す!? 2400発マシンに隠された秘密とは
クセ強スペック研究所 『Pサラリーマン金太郎』
パチンコファンが出玉性を強く求めるモードに移行し、人気が殺到する覇権マシンも重量感を備えたタイプになってきている。この流れを受け、各メーカーはこぞって3000発出玉搭載マシンなど、出玉感にアプローチした機種作りを行うムーブが発生。いま、パチンコ機にはスピードと出玉がマストになっている。
そんななか、パチンコ・パチスロ界ではおなじみのコンテンツである「サラ金」をモチーフに、右打ち中は大当りの半分が2400発の出玉を獲得できる『Pサラリーマン金太郎』が注目を浴びている。
「究極の漢気スペック」と銘打たれた本機は、突入率80%×継続率80%×2400発という、爆烈マシンで名を馳せたCR機バトルタイプフルスペックを彷彿とさせる内容でファンを沸かせているのだ。
この圧倒的出玉性能に驚きを禁じえない一方で、その仕組みについてある疑問が浮かぶ。「どうやって2400発を担保しているのか?」である。
というのも、右打ち中の振り分けは51.1%の2400発のほかに、約1200発と約300発の振り分けが存在するからだ。1200発はわかる。2400発の半分、つまり2回の大当りをひとつのまとまりとして見せている出玉の1回分である。
問題は300発のほうで、この振り分けがあると2回ワンセットの大当りを発生させる際に、2400発ともうひとつ1500発(1200発+300発)の出玉が生まれてしまうはずである。ところが、本機にはそれが存在しない。これはどういうことだろうか。
「大当りパンク」が限界突破のカギ!?
じつは、2400発フラグを引いた際には300発大当りが成立しないようになっているのである。正確にいえば、大当りは抽選されるけど発生はしない、である。つまり、意図的に300発の大当りをパンクさせているのだ。
1種2種混合機では右打ちの際、大当りといっても通常のプロセスとは異なり、小当り→電チュー開放→V入賞といった手順になるので、小当りが発生してもV入賞させなければ大当りとして出玉を得ることができない。したがって、V入賞すると300発もらえる小当りが当選した場合には、V入賞を阻害する仕組みが組み込まれているのである。
「2400をなめんじゃねえ!BONUS」消化中にたまにアタッカーがパカパカすることがあるが、それはこの大当りキャンセルが行われているということ。本機はVアタッカーに玉が4個入賞するとVゾーンが開放されるようになっており、そのための動作になる。
ちなみに、アタッカーが開放しても電サポが作動している間はアタッカーに入賞しないような構造になっているので、この4カウントの間も出玉は獲得できない。
この電サポが作動している間はアタッカーに玉が流れないというのがよく考えられた工夫で、2400発出玉獲得の際はVに入れば1200発獲得できる小当りが発生しないと電サポが終了しない、ゆえに300発大当りを消滅させることができるのである。
これまでさまざまに特殊な連チャンシステムを誕生させてきた藤商事は、本機でもそのアイデア力と技術をいかんなく発揮しているのである。
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