パチスロのリール絵柄を流用した「希少なドラム機」に衝撃的な要素が!?
サミーの「希少なドラム機」は三共との提携により誕生した!?
今回ご紹介するレトロパチンコは辰年にちなんでサミー『CRドラゴンウィング2』です。いかにも中華な雰囲気で縁起の良さそうなセル板デザインやメロディも新年にピッタリ。と思うのですがいかがでしょう。
ドラゴンウィングの持つ最大の特徴といえば、本機リリース以前に販売されていた同社パチスロ『九龍』や『神龍2』のリール絵柄がほぼそのまま採用されていたということなんですが、これって地味にすごく珍しいケースなんだそうです。
大当り確率1/371(確変中1/61.8)で確変1/2。出玉は約2300個というスペックですが、サミーのドラム機では比較的知名度のある『CRくだもの畑』との同時リリースだったんですね。
この頃といえばCR機が世に出てまだ数年あまり。普及の芳しくなかったCR機でしたが、西陣『CR花満開』などの大ヒットによりようやく本格的な導入が進みつつあるような頃でした。
パチスロこそ1980年代から開発していたサミーですが、パチンコ機の参入は1990年代から。その際に本格的なデジパチとしての両翼を担う形でデビューしたのが、このドラゴンウィングだったんですね。
今でこそパチンコ、パチスロ市場で圧倒的な存在感を放ち、トップメーカーの一角として君臨するサミーですが、当時はノウハウもなく自社生産ラインもなかったため、当時のTOPメーカーだった三共と提携し開発された中の1台がドラゴンウィングなんです。
そのため台枠や部品なども三共から供給。サミーのデジパチにドラム機が多いのも、三共マシンがドラム機主体だったのと無関係ではないって訳なんですね。
とはいえ当時は前述の花満開や初代『CR大工の源さん』など、確変1/3突入2回ループの爆裂CR機全盛。故にヒットには至らなかったようで。そのぶん現存している個体も極々僅かとのこと。
そんな超激レア台を所有しているのが私の記事でも何度か登場している家パチ界随一の三共マニア『爆竹/bakuchiku』(@bakuchiku1260)さん。
「三共マニアなのに何故サミー台を?」というのも本機の誕生経緯を知れば納得ですが、この台は本当に情報が少ないので調べるのに色々と苦労しました。知る限り所有者も爆竹さんただ1人。おそらく世界でたった1台だけです。
全回転リーチで確変絵柄から通常絵柄への格下げが?
しかも、とんでもない演出が存在することも発覚。何と全回転リーチで確変絵柄から通常絵柄への格下げ大当りがあるとのこと。これも爆竹さんが発見しなかったら、知られることもないまま埋もれていたかもしれない衝撃の演出なんですね。
最近の台でプレミアといえば確変大当りが濃厚ですが、昔はプレミアで通常当りというのもありましたしね。これだから昔の台はおもしろい。
という訳で新年に相応しい縁起の良さそうな『CRドラゴンウィング2』。興味のある方は是非とも爆竹さんの動画でご覧ください。ちなみにwebで本機を検索してもヒットするのは爆竹さんのそればかり。
本当に世界に1台だけしか存在しないのかしれませんね。
【レトロパチンコ実機動画】CRドラゴンウィング2 リーチ動画集 【サミー工業・1996】 Dragon WING 2 Jackpot Chance Movie (youtube.com)
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