GJ > 競馬ニュース > 英ダービー展望
NEW

昨年は凱旋門賞馬ゴールデンホーンが優勝。世界中の「ダービーの起源」英ダービー展望

【この記事のキーワード】, ,

 世界最古の歴史から「The Derby」と称され、競馬を行う世界中すべての国のダービーの起源となっているイギリスダービーが、今年も4日(日本時間5日)に開催されようとしている。

 先日、世界No.1を決める凱旋門賞に11頭の日本馬が登録したということもあり、昨年の凱旋門賞馬を送り出した英ダービーの動向は、例年以上に注目しておきたいところだ。

 昨年は3戦3勝のゴールデンホーンが1番人気に応えて快勝した英ダービー。後に凱旋門賞(G1)を勝利したことからも、その実力は紛れもない「本物」だった。ただ、今年は打って変わって混戦模様。だが、そのメンバー構成はハイレベルで、このレースを制した馬が欧州の競馬界を牽引する存在となることは間違いなさそうだ。

 そんな中、最も大きな注目を集めているのが、2戦2勝のユーエスアーミーレンジャーだ。

 2012年から2014年までの3連覇など、このレースに滅法強いエイダン・オブライエン厩舎が送り出す超新星というだけでも十分なインパクトがあるが、愛オークス馬を母に持つこの良血馬は、デビュー前からすでに今年のダービーの前売りで穴人気になっていたほどの逸材。

 その期待に応えてデビュー戦を完勝すると、前走のトライアルもあっさりとクリアーし英ダービーの主役に躍り出た。父ガリレオは欧州を代表する種牡馬で、主戦は日本でも馴染みの深いR.ムーア騎手が務める。

 もしも英ダービーもあっさりと突破するようなら、秋の凱旋門賞で日本馬の大きな壁になることは間違いないだろう。

 対抗は、昨年このレースを制したL.デットーリが手綱をとるウイングオブディザイアか。

 もともと参戦の予定はなかったが、試金石となった前走のダンテS(G2)を制したことで、追加登録料の75000ユーロ(約920万円)を支払ってまで参戦してきたからには、当然勝機を目論んでのことだろう。

 世界的名手となるデットーリ騎手を手配したことも恐ろしいが、なんといってもこの馬は、昨年のキングジョー6世&クイーンエリザベスS(G1)でポストボンドをハナ差まで追い詰めたイーグルトップの弟となる。

 従弟同士となるクロスオブスターズとユリシーズも、十分に英ダービーを制してもおかしくはない器だ。

 クロスオブスターズの祖母であり、ユリシーズの母となるライトシフトは英オークス馬となり、2頭とも欧州でも屈指の良血馬となる。特に期待されているのはクロスオブスターズで、欧州の2歳No.1を決めるクリテリウムドサンクルーでは2着に敗れたものの、今年になって重賞を連勝し調子を上げている。

 また、ユリシーズの方もデビューから2戦は勝ち上がれなかったが、デビュー3戦目となった前走では8馬身差の圧勝。素質馬がいよいよエンジンを掛け、本番に間に合わせてきたようだ。

 他にも歴史的名牝アーバンシーの孫となるムーンライトマジックや、日本の皐月賞にあたる2000ギニー(G1)で2着したマサートなど、巨大なスケールを感じさせる若駒が揃った今年の英ダービー。

 秋の凱旋門賞に向けて、勝った馬の名前だけでも憶えておきたいところだ。

昨年は凱旋門賞馬ゴールデンホーンが優勝。世界中の「ダービーの起源」英ダービー展望のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
  2. 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
  3. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  4. 「関東の問題児」がバチバチの叩き合いで痛恨の騎乗停止…被害馬の騎手からもクレーム? 降着の裁決に「迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ち」
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. セイウンハーデスにも襲い掛かった「不治の病」…“奇跡の復活”カネヒキリ以来の伝説に挑む
  7. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  8. JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
  9. 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
  10. 武幸四郎騎手に横山典弘騎手が「絶叫」!? 武豊騎手が明かしたアノ復活劇でのエピソードに見る、弟のキャラクター