
ダービー6着・スマートオーディンが転厩……松田国英調教師とオーナーの間で亀裂?

今年の毎日杯、京都新聞杯を制し、日本ダービーで6着だったスマートオーディンが、これまで管理されていた松田厩舎から池江厩舎へ転厩することがわかった。
今年の3歳世代は、皐月賞・日本ダービーと続けてマカヒキやサトノダイヤモンドら「5強」が掲示板独占したが、ダービーでこの5頭にもっとも食らいついたのがスマートオーディンだ。すでに重賞は世代トップタイの3勝。今後のG1制覇も十分期待できる存在だけに、この転厩は驚きである。
先月末のダービー終了からほどなくして、松田国英調教師が次走のローテについて「オーナーと協議しましたが話が纏まらず、未だ未定です」とコメントを残している。ネット上でも「秋のローテでもめたのかな」「夏競馬使うかどうか、とか」という憶測が。一部では「京都新聞杯後、ダービーではない路線をオーナーは求めていた」という情報も入っているが、どうやら陣営とオーナー間の折り合いが悪かった部分もあるかもしれない。
松田厩舎といえば、これまでタニノギムレットやキングカメハメハ、ダイワスカーレットなど名馬を数々輩出した名門。今年のダービーを制したマカヒキを管理する友道康夫調教師やリオンディーズを管理する角居勝彦調教師もかつては松田厩舎の門をくぐっており、特にNHKマイルC→日本ダービーというローテーションは、ファンの間でも「マツクニローテ」として親しまれている。
その一方、好成績を残すために過酷な調教を強いることで、故障し引退した名馬も多い。最近ではその考えを改めたという情報もあるが、未だ松田調教師のイメージとして色濃く残っているのは間違いないだろう。
「マツクニローテ」のように、独自の理論で道を切り開いてきた実績のある松田調教師だけに、そのこだわりは非常に強いことがうかがえる。特にスマートオーディンは、松田厩舎所属で2010年のNHKマイルCを制したダノンシャンティの仔。思い入れも相当だったのではないか。ただ、今回に限ってはその思いがオーナーの意向とぶつかってしまったのかもしれない。
なんにせよ、スマートオーディンが世代屈指の素質馬であることには変わりない。環境が変わっても、あの強烈な末脚でターフを湧かせてもらいたいものだ。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- JRA最高獲得賞金・テイエムオペラオー「行方不明」の実態。DQNファンの度重なる”異常行動”にゴールドシップやオグリキャップなど被害続々……