GJ > 競馬ニュース > C.スミヨンが名馬を「引き取り」
NEW

世界的名手C.スミヨンがG1競走7勝の名馬を「引き取り」!? 暴れん坊イメージ覆す競馬愛

sumiyon.jpg「FRBC」より

 フランスのトップ騎手、C.スミヨン騎手が、今年靭帯を故障して引退した10歳馬シリュスデゼーグルを引き取り、自宅で余生を過ごさせることがわかった。

 シリュスデゼーグルは通算67戦22勝、英チャンピオンSやドバイシーマクラシックなど世界のG1を7勝、数々のビッグレースで3着以内に入るなど息の長い活躍を見せた。しかし、同馬は「セン馬」であり、繁殖能力がなく種牡馬入りが不可能だった。乗馬か牧場か……行き先が不透明になりがちな中、スミヨン騎手の計らいで穏やかな生活を得ることができたようだ。

 スミヨン騎手は同馬の競走生活後半をともに過ごし、G1競走4勝をあげた。スミヨン騎手としても思い入れが強かったということだろう。ザルカヴァやダラカニなど世界的名馬に多数騎乗し、年間200勝超えを何度となく達成している同騎手だが、繁殖能力のない愛馬に粋な計らいを見せてくれた。

 スミヨン騎手の行動に、世界中から称賛の声が相次いでいる。「いいやつだな」「馬が好きなんだなあ」「スミヨン好きになった」などなど。特に日本では、「こんな一面が」というコメントも多い。

 スミヨン騎手はこれまで何度か日本競馬に短期免許で訪れているが、2010年のジャパンカップでブエナビスタに騎乗し1位入線となるも、あからさまな斜行により降着。その後日本競馬のルールに文句をつけたことで物議を醸した。これにはあの武豊騎手も自身の番組内で激怒していた。各国で騎乗するたびにトラブルを起こす場合も多い暴れん坊という印象も強い。

 しかし、その騎乗技術と”競馬愛”は本物。11年にブエナビスタがジャパンカップを今度こそ制した際は、レース後他馬に乗りながらスミヨン騎手はブエナビスタの鼻面をそっと撫でていた。凱旋門賞で2度騎乗したオルフェーヴルの引退レースの前には、わざわざ同馬に向けたメッセージを日本へ発信している。

 世界最高レベルの騎手が見せてくれた優しさ。また是非、日本競馬を訪れてその実力を存分に見せてほしいものだ。

世界的名手C.スミヨンがG1競走7勝の名馬を「引き取り」!? 暴れん坊イメージ覆す競馬愛のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  2. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  3. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  4. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  5. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  6. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
  7. JRA タマモクロスVSオグリキャップ後年語り継がれる「芦毛頂上決戦」と父の悲願を成し遂げた天皇賞制覇・史上初春秋連覇の偉業
  8. 小嶋陽菜が石原さとみに続き「IT社長と熱愛報道」に愕然……「競馬」キッカケで25歳若手社長を射止めた「馴れ初め」
  9. “第2の金子オーナー”は武豊の元パートナー!? 「エピファネイア×ステイゴールド」の期待馬が今週末デビューへ
  10. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?