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武豊以来の「大記録」が射程圏内の戸崎圭太。ルメール・デムーロすら置き去りにする「最大の武器」とは……?

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 初夏の時点で早くも今季100勝を達成。全国リーディングのトップをひた走る、戸崎圭太騎手の勢いが止まらない。

 7月2週目での大台達成は史上5番目のスピード記録。何よりもC.ルメール、M.デムーロを抑えてトップで達成したという点は高く評価できる。このままのペースで行けば、レジェンド武豊騎手しか成し得ていない【200勝到達】という大記録を打ち出す可能性も十分ある訳だが……。

 そんな戸崎騎手の快進撃を支える”要素”とは何なのだろうか?

 地方時代は4度全国リーディングに輝いた実績を持ち、中央へ移籍後も2014年から2年連続で全国リーディングを獲得している同騎手。彼の実力は今さら申し上げるまでもない。

 ただ【戸崎圭太】という男の快進撃を語る上で、無視する事ができない事実がある。彼の成績を紐解いた時、現在の飛躍へ直結する”確かな要素”が見え隠れしてくるのだ。

 JRA騎手として1年を通して参戦した2014年から現在に至るまでの成績を見ると、数では『サンデー』・『キャロット』などの社台(ノーザン)系が多いものの、むしろ回収率ベースで見れば『ラフィアン』・『ノルマンディー』・『ウイン』の方が優勢であり、社台グループに次いで大きな規模を持つ、岡田一族所有馬への騎乗機会も多い事が見て取れる。

 さらには、オーナーブリーダーとして確固たる地位を築いている『ノースヒルズ(前田一族)』『島川隆哉氏』『H.H.シェイク・モハメド氏』なども同様で、非社台グループの有力馬へ騎乗する機会が増えているのは一目瞭然だろう。

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