
西のルメール騎手「2勝」東の戸崎騎手「1勝」熾烈なリーディング争いの最終決着へ、ラスト2日間の両雄の騎乗馬を分析!

西のC.ルメール騎手と東の戸崎圭太騎手との一騎打ちのまま、デットヒートが続いている今年のリーディング騎手争い。ついに、ラスト1週をわずか「1勝差」で迎えることとなった。
ルメール騎手が頭1つ分だけ抜け出して迎えた最終週は、競馬の総決算・有馬記念(G1)がメインレースに控える金曜日からの3日間開催。お互いに1つでも勝ち星を量産したい中で、戸崎騎手は中山、ルメール騎手は阪神で2日間を戦って、最後の3日目は中山で雌雄を決することとなる。
注目の初日、23日の競馬では2勝を上げたルメール騎手に対して、追いつきたい戸崎騎手は1勝に留まり、逆にその差を「2勝」に広げられた。
「騎手人気も当然あったでしょうが、5度の1番人気を背負いながらわずか1勝に終わった戸崎騎手には、どこか焦りがあるのかもしれません。過去2年リーディングを獲っているだけに、3年連続へのこだわりは相当強いですし、以前からリーディングを意識した発言も目立っています。ここで2勝差がついてしまったのは、本当に痛いでしょうね」(競馬記者)
だが、開催はあと2日残っており、ルメール騎手にしても当然油断できない状況だ。そこで今回は両雄のラスト2日間の騎乗馬を比較し、どちらが有利なのか検討したい。まずは2勝差で逃げ切りを図るルメール騎手から。

さすがリーディング争いをしている騎手と述べるべきか。質・量とも層々たるラインナップである。評価はあくまで人気の目安に過ぎないが、一応用意した「D=苦しい」という評価の騎乗馬は1頭もいなかった。ただ、これは戸崎騎手も同様である。タイトルが懸かったクライマックスだけに「最低でもワンチャンスある」といえる馬たちが揃っている印象だ。
ルメール騎手が外国人騎手として初のリーディングを獲得するには、まさに「先行逃げ切り」が望ましいだろう。すでに2勝あるアドバンテージは極めて大きいが、早めに差をつけて勝負を決めてしまいたい。
その上で、大事なのは地元の阪神で乗れる24日の競馬になりそうだ。
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