
TCK女王盃(G3)、2017年の「交流重賞」開幕! 女王ホワイトフーガが登場も「異色」のディープインパクト産駒が意地を見せるか

昨年、軒並み前年比の売上を上回り、好調だった日本中央競馬会(JRA)以上の成長を見せた地方競馬だが、今年もさっそく交流重賞が開幕する。
25日に大井競馬場で開催されるTCK女王盃(G3)は、一昨年はチャンピオンズC(G1)を勝ったサンビスタが、昨年もJBCレディスクラシック(G1)を勝ったホワイトフーガがそれぞれ勝利を収めるなど、2年連続で同年のG1勝ち馬を輩出している出世レースだ。
そんなある意味では一年を占うような重要なレースに、今年も現役女王ホワイトフーガ(牝5歳、美浦・高木登厩舎)を筆頭に牝馬ダート戦線の強豪が集っている。
最強女王ホワイトフーガが今年もTCK女王盃から始動する。「ダート史上最強馬の一頭に数えられるクロフネの産駒が、何故かダートは走らない」といわれて久しいが、この”孝行娘”が今やクロフネ産駒ダートの稼ぎ頭となっている。
昨秋のレディスプレリュード(G2)では単勝1.3倍に推されながら、タマノブリュネットに脚をすくわれたが、本番のJBCレディスクラシックでは見事に巻き返した。初ダートだった桜花賞馬レッツゴードンキの激走に遭ったものの、力でねじ伏せ連覇達成。女王の貫録を見せつけた。
ミラクルレジェンド以来のJBCレディスクラシック連覇を成し遂げ、牝馬相手なら向かうところ敵なしとなっているホワイトフーガだが、今回のネックは斤量か。昨年は56㎏して快勝したが、今年は58㎏での出走。牡馬換算すると、60㎏になる酷量だ。
ただ、昨年のスパーキングレディー(G3)では今回と同じ58㎏を背負いながらも強い競馬で完勝している。牝馬ながら500㎏を超える馬体の持ち主で、斤量の影響も少ないだけに問題ないか。鞍上は、22日のAJCC(G2)を制して勢いに乗る蛯名正義騎手が務める。
ただ、いくら現役女王とはいえ、58㎏を背負って楽に勝たせるわけにはいかない。
逆転の筆頭候補は意外にもJRA勢ではなく、地方勢の大将を務めるトーセンセラヴィ(牝6歳、浦和・小久保智厩舎)だ。
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