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武豊騎手「10戦だけで地方リーディングトップ10入り」も、地方と中央の「格差」と切ない現状を露呈……

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 今年、地方の交流重賞において無類の強さを見せつけている武豊騎手。今年の成績は10戦して[7-2-1-0]とすべて馬券圏内を確保。勝率も7割という状況である。

 地方競馬を統括するNARが発表した「16年全国騎手収得賞金ランキング」では、前走白山大賞典をケイティブレイヴで制したことでなんと8位で、賞金額も3億円近く。他の上位騎手が1000以上やそれに近い騎乗数の中で、一人だけ「乗り鞍10」という異様な状況だ。

 地方交流重賞というのは他の地方重賞と比較してもレースレベルは格段に高く、当然賞金も高い。地方交流重賞を勝ちまくれば、必然的に上位に行くということとなる。武騎手は2011年もスマートファルコンで地方重賞を勝ちまくっており、収得賞金ランキングを5位という成績で終えている。

 もちろん武騎手の実力はすばらしいの一言だが、やはりここで感じられるのが地方競馬における「一般競走」の賞金の低さである。

 過去の記事でも記しているが、地方でも賞金額が充実した開催場は存在しており、例えば現在船橋を中心に211勝を上げ、地方競馬の全国リーディングを独走している森泰斗騎手の獲得賞金は、合計6億円を超えている。だが、それでもJRAリーディングで128勝を上げている戸崎圭太騎手の22億円の半分にも満たないのが現状だ。JRAは世界各国からトップ騎手が進んで集まるほど賞金額が充実した、世界でも最高峰の高級競馬開催である。そこと比較するのはさすがに酷というのは理解できる。

 高知競馬などにおいては、1着になっても賞金が11万円というレースも。騎手の取り分5%ということは、収入は5500円ということだ。仮に同じレースを年間100勝したところで、獲得賞金1100万円、騎手収入は55万円程度である。騎乗するだけに2万6000円の手当がつくJRAとは雲泥の差、いや、天と地ほどの差があるといっていい。

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