
2017年クラシックに「ハーツクライ時代」到来!宿敵ディープインパクトを破り、春のクラシックに「魂の叫び」が響き渡るか

先週、東京競馬場で行なわれた両重賞は、混戦模様の今年のクラシック戦線に間違いなく大きな一石を投じる結果となった。
まず11日(土)に行なわれたクイーンC(G3)では、1番人気のアドマイヤミヤビが中団から上がり最速の末脚でアエロリットとの叩き合いを制して重賞初制覇。3連勝を飾った。
フェアリーS(G3)2着馬のアエロリット、アルテミスS(G3)2着馬のフローレスマジック、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)3着馬のレーヌミノルを抑えての勝利は大きな価値があり、本馬が牝馬クラシック戦線のトップレベルにいることを証明した一戦といえるだろう。
また、翌日12日(日)の共同通信杯(G3)では、2番人気のスワーヴリチャードが後続に2馬身半差をつける完勝。過去5年で4頭の皐月賞馬を輩出している出世レースで、クラシック第1弾の制覇に「予約」を入れた格好だ。
いずれも間違いなく本番でも優勝候補の一角となる存在だが、この両者には共通点がある。それは父がサンデーサイレンス系のハーツクライであることだ。
ハーツクライといえば、やはり語られるのは国民的英雄ディープインパクトに国内唯一の土を付けた2005年の有馬記念(G1)だろう。C.ルメール騎手に日本の初G1制覇をプレゼントした衝撃の走りは、今なお多くの競馬ファンの脳裏に焼き付いている。
その翌年もドバイシーマクラシック(G1)を制覇して、有馬記念がフロックでなかったことを証明。続くキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)でも当時の世界王者ハリケーンランとエレクトロキューショニストとの壮絶な叩き合いを演じ、その実力を世界に見せつけている。
だが、種牡馬としては同じサンデーサイレンス系のディープインパクトと同年に引退したこともあって、決して恵まれたスタートではなかった。
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