真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.04.17 09:15

JRAは何故、G1開催週に「特殊な馬場」を作るのか? 中山の皐月賞(G1)敗因が「前走・中山でレースをしたこと」という皮肉な結果に……
文=浅井宗次郎

「速い馬場が初めてで……」
16日に行われた第77回皐月賞(G1)のレース後、3番人気のカデナに騎乗していた福永祐一騎手がそう悔しがっていた。
前哨戦の弥生賞を勝って主役の1頭に挙げられていたカデナだが、その弥生賞が良馬場では歴代最も遅い勝ち時計。時計面で大きな不安を抱えていたが、コースレコード・タイという高速決着で、福永騎手の不安が的中してしまった格好だ。
それにしても、先週の中山競馬場の豹変ぶりには驚かされた。
今開催の中山は、開幕時から総じて時計のかかる馬場だった。その上に前々週、前週と雨が降った中での開催だっただけに、2カ月開催の最終週となる皐月賞週の馬場コンディションは「相当タフになる」と考えられていたのだ。
実際に事前の雨予報が重なったこともあって、各メディアは総じて「荒れた重い馬場」での記事や予想を展開、出走馬の各陣営からも口々に馬場を気にするような言葉が相次いだ。
ところがいざフタを開けてみれば、これまでの中山開催が嘘のような高速馬場だった。
土曜日から上がり3ハロン33秒台が連発し、山藤賞(500万下、1800m)では先月の中山の2000mで上がり3ハロン35.6秒で3着だったレッドローゼスが33.3秒の末脚で快勝。皐月賞当日に至っては32秒台の上がりも記録され、皐月賞は事前の想定とは完全に異なった舞台で行われることとなった。
PICK UP
Ranking
23:30更新「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「関東の問題児」がバチバチの叩き合いで痛恨の騎乗停止…被害馬の騎手からもクレーム? 降着の裁決に「迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ち」
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
- 武豊「こんな馬ではない」アルテヴェローチェ不完全燃焼!レースレベルに疑問残るも…川田将雅「4コーナーで勝つと思いました」の明暗
関連記事
武豊騎手、皐月賞「勝負の鬼」っぷりに驚嘆と絶賛の声。ファンディーナを潰し、「勝ち」に行った
【皐月賞(G1)回顧】「信じられない」若武者・松山弘平とアルアインが大波乱の主役に躍り出る! ファンディーナ69年ぶりの偉業ならず
皐月賞、大穴プラチナヴォイスが「秘密兵器」で激変!? 仮想ファンディーナをターゲットに「勝つ気満々」の最終追い切りが”不気味”過ぎ……
皐月賞(G1)は松坂桃李の「名前」に注目!? 「サイン」は桃色8枠ではなく、一風変わった名前の「深~い意味」から浮上するアノ激走馬!
武豊騎手に「G1通算462戦」の膨大データ……皐月賞(G1)ダンビュライトの激走期待も5番人気以下「勝利なし」気になる2、3着の可能性は?