
【アルゼンチン共和国杯(G2)展望】スワーヴリチャードがM.デムーロと共に復活! ジャパンC・有馬記念を占う重要な一戦!!

G1の谷間週に開催されるアルゼンチン共和国杯(G2)。通常G1馬の参戦がないという事もあり「地味」な印象を持たれがちなレースだ。
しかし、過去には2015年の有馬記念(G1)覇者ゴールドアクターや、08年のジャパンC(G1)を制したスクリーンヒーローなどG1馬を4頭も輩出。先に控えているジャパンCと有馬記念だけではなく、今後の中長距離戦線を占う意味でも見逃せないレースである。
熱視線を浴びているのは、今年の日本ダービー(G1)2着馬スワーヴリチャード(牡3、栗東・庄野靖志厩舎)だ。先週も天皇賞で2着を確保するなど、絶好調のM.デムーロ騎手との新コンビで始動する。
2番人気に推された皐月賞で6着に敗れてしまったが、東京開催の重賞では共同通信杯優勝を含む3戦3連対とコース適性は抜群。ココでの好走は十分に期待できる。「古馬相手にどこまでやれるのか」との声もあるが、パワフルな末脚を存分に発揮できる東京であれば勝ち負けは濃厚だろう。
日本ダービーへ「-12キロ」の究極仕上げで臨んだ反動は大きく、調整が遅れてしまった点は不安要素である。しかし、稽古ではCWコースで6F84秒0-11秒7の好タイムをマーク。陣営も納得の表情を浮かべているように、力を出せる状態にあるという印象だ。あらゆる面に不安要素の感じられないココは、大きな期待が掛かるところ。春のクラシックを彩った有力馬が、意地を見せられるかに注目だ。
昨年の同レースで、勝ち馬シュヴァルグランを1/2馬身差まで追い詰めたアルバート(牡6美浦 ・堀宣行厩舎)も主役候補の1頭。2400M以上の距離では11戦して掲示板を8回(5勝を含む)確保するなど、安定した成績を残している点は高く評価できる。
今年2月にダイヤモンドS(G3)制覇、過去にステイヤーズS(G2)連覇の実績を持つが、キャリア8勝はすべて8月以降に挙げている本馬。今回も得意の時期に目標を定め、入念に調整してきたと言えそうだ。2戦連続で馬券圏内を逃しているが、ココでの変わり身は十分に期待できる。ハンデはかなり見込まれるが、実績面を考えればココは負けられない1戦。
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