
日本ダービー(G1)をかき乱す横山典弘×ステイフーリッシュ!? 奇妙な「縁」と「相性」
クラシック三冠事実上の頂点とも言われる日本ダービー(G1)が近づいてきた。日ごろ競馬をやらない方も「日本ダービーの馬券は買う」というほど。全国の競馬ファンのみならず、世間一般の方々もこのレースの勝ち馬推理に巻き込まれていく……そんな魅力がある日本ダービー。
出走を表明する馬やそれに跨がるジョッキーがどんどん決まってきている。そんな折、古くからの競馬ファンをホッとさせる情報が飛び込んできた。5日京都新聞杯(G2)を勝ち日本ダービーに向かう予定のステイフーリッシュに、騎乗馬がいなかった横山典弘騎手の騎乗が正式に決まったのだ。
最近G1レースで顔を見ないことが多くなってきた横山典騎手。昨年、専属エージェントとは袂を分かち、自ら馬探しを行い、それどころか息子•横山武史騎手、甥•菊沢一樹騎手の馬までも手配をするようになった。”横山ファミリー”のエージェント的な仕事まで行なうようになっていた横山典騎手は、重賞レースに出る馬を見つけてくる、というよりも、クラス問わずに勝てる馬を探してファミリーに充てがう、という裏方の仕事に力を入れていた感があった。それだけにビッグイベントである日本ダービーでの騎乗決定は、ファンや関係者を喜ばせる情報である。
ところで、そのステイフーリッシュという馬だが、実は横山典騎手とは縁のある馬であることがわかった。ステイフーリッシュの母カウアイレーンは、現役時代に横山典騎手が主戦ジョッキーを務めていた馬であったのだ。それだけではなく、横山典騎手に育ててもらった馬だと言っても過言ではなかった。
「2008年に2歳でデビューしましたが、うまくクラシック路線に乗れず、3歳の秋に500万下のレースで初めて横山典騎手が乗りました。それまで先行するレースしか経験してなかったカウアイレーンに、中団後方まで下げて最後差すというレースをさせたんです。中山芝のマイルで、1枠1番で、ですよ。当時『乗り方はジョッキーにお任せ』が多い時代でしたから、その作戦は横山典騎手の独断だと思われますが、陣営だけでなくファンも驚いたはずです。最後届かず7着惨敗。当然、次走は他のジョッキーと交替になりました。
ところが次の東京で、芝のマイルを中団からレースを進めて見事差し切り勝ち。『横山典騎手の前走の”教育”が、見事に活かされた結果だ』と評価が上がり、陣営は再度横山典騎手を呼び寄せることにしました。以後、横山典騎手はカウアイレーンの主戦ジョッキーとして活躍したんです」(競馬記者)
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