日本ダービー(G1)をかき乱す横山典弘×ステイフーリッシュ!? 奇妙な「縁」と「相性」
脚質の幅を広げた後方待機策。このあとカウアイレーンは4戦してオープン入りし、いきなりの重賞初挑戦した8月のクイーンSで3着。まさに名コンビであった。
「そのあと12月のターコイズSでは見事オープン勝ちをしましたが、そのあと重賞を5戦使ってすべて惨敗。しかも最後の4戦はすべて二桁着順。残念ながら引退となりました。しかし、この馬が無事に繁殖に上がり、ステイゴールドやディープインパクトなど良い種牡馬の種付けを行なえるのも、キレのある末脚を武器に一気にオープン入りした能力に期待が集まるからです。それを引き出した横山典騎手のおかげですよ。」(同記者)
そんな母馬からのお礼の騎乗依頼……とは、いささか大袈裟な表現ではあるが、そんなドラマがまだ日本ダービーにもあったのかと、めぐり合わせの不思議さを感じさせる。
肝心なステイフーリッシュの強さであるが、戦績を振り返ってみる。
2歳デビューは12月。中団でレースを進め、最後は母譲りのキレのある末脚を見せ、上がり最速で差し切り勝ち。2戦目で暮れのホープフルS(G1)に挑戦。8番人気の3着。上がりタイム2位の末脚、勝ち馬とは0.2秒差だったので、スタートの出遅れがなければ、という惜しいレースであった。年明け初戦、共同通信杯(G3)はマイナス12キロの体重減が響き10着で、一旦放牧に出され馬体を回復。京都新聞杯(G2)は初めて前に行き、2番手追走。速いペースで流れて直線抜け出すと、迫る馬を寄せ付けず1馬身3/4差で快勝。まだまだ余裕があった。
「京都新聞杯の時、放牧から帰ってきた馬体はまだ完全ではなかったようなんです。それで完勝ですから強いですよ。レース後は特に反動もなく調子も上がってきていますから、ステイフーリッシュにとって前走は完全に”叩き”のレースですね」(同記者)
ステイフーリッシュの先行を活かすには、やはり騎手の腕が重要である。かつてセイウンスカイで4着、ロジユニヴァースで優勝と、前で競馬をする馬ならば横山典騎手ほど適任はいないのではないだろうか。場合によっては逃げる秘策だってあるだろう。いずれにせよ、直線先頭のまま後続をちぎるステイフーリッシュと横山典騎手が見られるかもしれない。その時は「そのまま!」と叫ぶ準備をぜひしておいてほしい。
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