
日本ダービー「平成ベスト5」発表! 武豊の「伝説」を抑えて1位を獲得したのは、やはりあの「快挙」
平成ダービー第5位 フサイチコンコルド、わずか3戦で頂きに到達!
いくつもの栄冠を手にしていても、やはりダービーを勝っているのと勝っていないのとでは、ホースマンのステータスは変わってくる。ダービージョッキーと肩書きで使うが、天皇賞ジョッキーや皐月賞ジョッキーと肩書きで使うことはない。天才と言われた武豊騎手もこのときはまだ”ダービージョッキー”という称号は手に入れていなかった。1996年ダンスインザダークという馬と巡り会った武騎手は、プリンシパルSで勝ち、ダービーへの最後の切符を勝ち取る。
「ダービーの当日、1番人気の武騎手を”ダービージョッキー”にさせたい、という雰囲気に、東京競馬場は支配されていましたね」(競馬記者)
ダンスインザダークは、スタートすると3番手追走で折り合う。そのまま直線で追い出すとエンジンが掛かりトップスピードに入る。内からメイショウジェニエが来るも凌げそうだ。すると外から追走していた藤田伸二騎手のフサイチコンコルドの”音速の末脚”が火を噴きダンスインザダークを差し切りゴール。最速上がりだった。7番人気だったフサイチコンコルドは、デビューが遅く1月だった。その次が3月ですみれS。そして6月初めの日本ダービーと3連勝で頂点に立ったのだった。
「勝てると言われていた馬に騎乗しても、またしても日本ダービーを勝てなかった武騎手。皮肉なことにG1を1勝しか勝ってなかった藤田騎手が、わずか2戦しか走っていない未知の馬で”ダービージョッキー”の称号を手に入れることになり、またこれをきっかけにコンスタントにG1を勝っていくことになる。まさに天と地を同時に見ることになるとは、競馬ファンも思わなかったでしょうね」(同記者)
しかし、悔しいはずの武騎手がゴール直後に馬上から藤田騎手に握手を求めて「おめでとう」と祝いの言葉を掛けたところに、武騎手がホースマンから慕われている理由がわかる。ダービーの名勝負とは、こうありたいものだ。
以上が平成ダービー名勝負ベスト5である。今年はどんな名勝負が待っているだろうか。
PICK UP
Ranking
5:30更新「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- セイウンハーデスにも襲い掛かった「不治の病」…“奇跡の復活”カネヒキリ以来の伝説に挑む
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「関東の問題児」がバチバチの叩き合いで痛恨の騎乗停止…被害馬の騎手からもクレーム? 降着の裁決に「迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ち」
- 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬