
ジャスティファイが米三冠後に無念の引退……種牡馬としての価値は!?

25日、史上13頭目のアメリカ三冠を達成したジャスティファイが、足首のけがを理由に引退を発表した。
今年の2月にデビューしたジャスティファイは初戦を9馬身半差、2戦目も6馬身半差をつける圧勝。4月にサンタアニタダービー(G1)で重賞初出走とすると、あっさり逃げ切り勝ちを決めて、その実力を知らしめた。
5月から三冠レースに参戦し、まずケンタッキーダービー(G1)を快勝し、続くプリークネスS(G1)も勝利を収め二冠達成。出走間隔が中1週、どちらのレースも不良馬場という悪条件を克服しての勝利に三冠の期待が高まっていた。そして最後のベルモントSでは最内枠に入り、ハナを切って2400mを逃げ切り勝ち。見事6戦6勝で米国三冠馬を成し遂げた。
3歳デビューでの三冠馬は史上初。当初はBCクラシック(G1)をキャリア最終戦にする意向だったものの、故障で無念の引退となってしまった。
「ジャスティファイは今後、28日にデルマー競馬場で引退パレードを行い、その後は繁殖に挙げられると見られています。
ジャスティファイには2冠達成直後から、共同所有オーナーである中国資本のチャイナホースクラブが、同馬を種牡馬としてクールモアスタッドへ売却することを決めたと伝えられていました。その金額は三冠獲得のボーナスも込みで7500万ドル(約82億5000万円)。ジャスティファイの生涯獲得賞金が約4億2000万円ですから、約20倍もの金額になります。改めてスケールの大きさに驚かされますね」(競馬記者)
まだジャスティファイの種付料などは決まっていないという。ちなみに同馬以前に米三冠を達成したアメリカンファラオの初年度種付料は20万ドル(約2,400万円)。欧州の怪物馬フランケルの初年度種付料12万5,000ポンド(約2,313万円)とほぼ同額であり、全米でも30万ドルのタピットに次ぐ、第2位の高値が付けられている。無敗で引退したジャスティファイの種付料がどれだけ高騰するのかが注目される。
彗星の如く姿を現し、瞬く間にトップに上り詰め、そして約5カ月後にはターフから去ることになったジャスティファイ。今後、どのような産駒を誕生させてくれるのかが、今から楽しみだ。
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