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JRA秋G1「ゴドルフィン旋風」の兆し? ステイゴールド「最後の大物」が菊花賞挑戦を高らかに宣言

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 台風24号の影響が続いたため、2日も延期となった4回阪神9日。10月2日(火)に行われた阪神9R・芝2,400mの兵庫特別でアフリカンゴールド(3歳牡 栗東・西園正都厩舎)が圧勝した。

 同級生たちがクラシック1冠目の皐月賞も終わって次の日本ダービーはどの馬かと各紙に取り上げられ賑わせていた頃、中京競馬場の未勝利戦でひっそりと勝ち上がったのがアフリカンゴールドだった。

 初勝利した芝2,400m未勝利戦では、4コーナー手前からロングスパート気味に上がっていき、”長くいい脚”でゴール前で差し切り勝ちした。続く昇級初戦のメルボルンTでは、道中2番手で先行したものの勝ち馬の目標となり2着。前走の500万下クラス・渥美特別は初の古馬混合戦であったが、道中3番手でレースを進め直線に入ると、持ち前の息の長い「ナタの切れ味」を披露し勝ち切った。そして今回のレースでも前走同様2番手の先行策でレースを進め、直線に入るとメンバー中最速の3F上がり34.3で、2着に4馬身差をつけての圧勝劇。血統面も考慮してこの4戦を振り返れば、明らかに長距離志向のステイヤーであることは間違いない。

 アフリカンゴールドは2015年3月26日生まれのダーレー・ジャパン・ファーム生産馬。母は米国産、Gone West産駒のブリクセン。半兄にはUAEでG1を2勝、ドバイワールドC勝ち馬のAfrican Storyがいるものの、JRAにおいては母の産駒は10番仔の同馬が勝つまでは未勝利だった。

 父は2015年に大動脈破裂で急死したステイゴールド。2015年に1頭だけ種付けした「ハルノナゴリ」はいるものの、2015年に生まれた現3歳馬の99頭が競走成績を残す上では実質ラストクロップとなる。アフリカンゴールドもその中の1頭である。

 同馬の馬主は2010年からJRAで馬主資格を所得し生産馬を走らせはじめ、春の高松宮記念で悲願のG1制覇、そして先週末のスプリンターズSで”スプリント春秋制覇”したファインニードルのオーナーでもある、世界を股に掛けるゴドルフィンだ。

 兵庫特別のレース後、5度に渡り手綱を握った松若風馬騎手は「前回から馬が良くなって引き続き良い状態を保っています。今日は力通りのレースができました。並びかける脚も力強いですし抜け出してからも余裕がありました。まだ底を見せていないですし、もっと良くなります。長距離でも折り合いは問題ありません」と、同馬を讃えるとともに、期待を寄せる馬での久々のG1出走に向け、鞍上アピールも伝わるコメントだった。また、西園調教師からは「これで菊花賞につなげられます。今日は強さを見せてくれました。非の打ちどころがありません。私としてはイコピコ以来の菊花賞に向け頑張りたいです」と明言した(ラジオNIKKEIより)

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