武豊2018年「G1初勝利」は阪神JF(G1)シェーングランツで!? 姉ソウルスターリングを超える末脚が「弱点」になる理由
競馬界のレジェンド武豊騎手にとって、9日に阪神競馬場で開催される阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)は大きなチャンスになりそうだ。
騎乗するシェーングランツ(牝2歳、美浦・藤沢和雄調教師)は、2016年にこのレースを制したソウルスターリングの半妹となるディープインパクト産駒。武豊騎手の手綱で前走アルテミスS(G3)を完勝し、一気に2歳女王決定戦の有力馬に上り詰めた。
15頭立ての東京マイル戦で行われた前走のアルテミスSで、シェーングランツはスタートでやや出遅れると、その後もダッシュがイマイチで後方からの競馬を強いられている。前半の半マイルが46.2秒とまずまずのペースの中、後方のまま最後の直線を迎えたシェーングランツだったが、そこから素晴らしい伸び脚だった。
外に持ち出されると、武豊騎手のムチに応えるようにエンジン点火。一歩ごとに差を詰めると、最後はきっちり2着馬を捉えて先頭でゴールした。
「直線でフォームが変わってすごい脚でした。素質を感じます」
上がり3ハロン2位に0.4秒差をつける33.8秒の末脚は、これぞ良血ディープインパクト産駒といったところか。レース後、豪快な切れ味を武豊騎手も絶賛。姉ソウルスターリングを彷彿とさせるようなスケールを感じさせる勝ち方だった。
「ややエンジンの掛かりが遅いところはあるものの、直線の長い東京コースなら存分に持ち味が発揮できたようですね。今回も直線の長い阪神外回りコースですし、陣営も舞台設定には自信を持っているようです。
この時期すでに完成度の高かった姉のソウルスターリングと比べると、まだまだ粗削りな面はあります。ですが、父がフランケルからディープインパクトに替わったことで日本向きの素軽さがありますし、何よりも姉にはなかった豪快なキレ味が大きな武器になりそうです」(競馬記者)
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