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【AJCC(G2)展望】最強菊花賞馬フィエールマン出陣! 中山巧者ひしめく豪華決戦!

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 20日、中山競馬場で春の古馬G1路線を目指す馬たちの始動戦の1つ、アメリカジョッキークラブカップ(G2、芝2200メートル 以下AJCC)が開催される。今年は大物の登場に大きな注目が集まる。レースを展望しよう。

 フィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)はたった3戦のキャリアで昨年の菊花賞(G1、芝3000メートル)を勝った。もちろん、デビュー4戦目の馬が菊花賞を制覇したのは史上初。このAJCCは菊花賞以来の出走。不動の中心となる。

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 しかし、多くの競馬ファンにとって、黙って素直に買えるのかという疑問もわいてくることだろう。なにしろ正体不明の部分が多すぎる。デビューは遅く3歳の1月。新馬戦(芝1800メートル)と4月の山藤賞(500万下、芝1800メートル)を連勝するとクラシックを目指すことなく休養。体質的にまだ弱いという理由だった。3戦目が7月のラジオNIKKEI賞(G3、芝1800メートル)。後方から追い込んだが、先に抜け出したメイショウテッコンに半馬身差届かずの2着。

 この3戦、将来を期待できる能力の高さは示した。ただし、未来の怪物を予感させる底知れない走りではなかった。約4カ月後、異例のローテーションで菊花賞に臨む。このとき驚くべき変化があった。競馬予想にはさまざまなファクターがあるが、菊花賞の本追い切りが調教派を瞠目させたのだ。パワフルに走る躍動感は素晴らしく、明らかに大幅に成長していた。

 昨年はアーモンドアイをはじめとするノーザンファーム生産の関東馬が華々しい活躍をした。また、異例のローテーションも話題になった。ノーザンファーム天栄で訓練を積み、たっぷりとした間隔を取ってレースに出走する。その理由は「成長を促す」あるいは「一度使うと疲れがたまる」というもの。このような育成方針が大成功した。フィエールマンもその1頭。

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