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JRA「謎の超速」シークレットランの「正体」? 京成杯(G3)で内田博幸とともに3連勝か

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 春のクラシックに向けて3歳重賞が続く。14日は京成杯(G3、芝2000メートル)。人気の一角を占めるシークレットラン(牡3歳、美浦・田村康仁厩舎)は、3連勝で重賞初制覇を飾れるのだろうか。検討してみよう。

 12月1日、中山競馬場の葉牡丹賞(500万下、芝2000メートル)を1分59秒6という2歳コースレコードで勝利。12月28日、同じ舞台のホープフルS(G1、芝2000メートル)を圧勝したサートゥルナーリアの勝ちタイム2分1秒6より2秒速い。その葉牡丹賞を振り返ってみる。

 単勝1.9倍、断然の1番人気が鞍上モレイラ騎手の良血ランフォザローゼス。一方、シークレットランは単勝21.8倍の7番人気だった。スタート直後、隣の馬が内に寄れて後方からの競馬。鞍上の内田博幸騎手は早くも3角から進撃開始、4角までには5、6番手まで追い上げる。力強く伸び、2着ランフォザローゼスに1馬身差をつけた。

 特筆すべきは4角出口の攻防。内田騎手はモレイラ騎手のランフォザローゼスに馬体を並べ、内に押し込めると自分だけ外を回した。モレイラ騎手はそれでも狭い隙間を割って伸びてきたが、時すでに遅し。日本人騎手がモレイラマジックを封印したファインプレーとして称賛されていい。大井で鍛え抜かれた男の真骨頂だ。

 しかし、見方を変えればシークレットランとランフォザローゼスの勝負付けはまだ済んでいないとも言える。両頭はこの京成杯で再び対決。どちらがサートゥルナーリアへの挑戦権を獲得するかの戦いでもある。

 ランフォザローゼスの祖母はエアグルーヴで、1億3500万円で落札されたノーザンファーム生産の超エリートだ。シークレットランもノーザンファーム生産馬。そして、両馬とも3代母にダイナカールを持つ。日本競馬において最も活気のある一族だ。ただし、シークレットランの父はダンカーク。見慣れない名前だ。

 ダンカークの父はアンブライドルズソング、母はケンタッキーオークス(G1)などを勝ったシークレットステータス。セールで4億円近い価格で落札された良血馬だ。競走成績は5戦2勝。ベルモントステークス(G1)2着が最後のレースで、G1勝ちはない。2010年から種牡馬となり、初年度から活躍馬を出し新種牡馬リーディングを獲得。昨年はチリでレイトーンがエルダービー(G1、芝2400メートル)を制した。

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