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【札幌2歳S(G3)展望】武豊サトノゴールドを阻む高速馬!? 混戦模様を断つのは……

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 31日、土曜日の札幌競馬場で来春の3歳クラシックを目指す馬たちが集う札幌2歳S(G3、芝1800メートル)が開催される。レースを展望しよう。

 ゴルコンダ(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎)が1番人気になりそうだ。6月の東京・新馬戦(芝1800メートル)は2番人気で3着だったものの、7月の札幌・未勝利戦(芝1800メートル)では単勝1.4倍という圧倒的人気に応えて優勝。しかも1分48秒3と破格の勝ちタイムをマーク、2着馬に大差をつけて逃げ切った。1000メートル通過59秒6という流れを作り、スピードとパワーで押し切った。

 新馬戦は後方からのレースとなったが直線で先頭に立つ見せ場を作ったように、逃げなくてもレースはできる。文句なしに札幌2歳Sの最有力候補の1頭だ。ところで、ゴルコンダは新馬戦でなぜ負けてしまったのだろうか。レース振りが一変した未勝利戦では-16キロと馬体重が絞れていた。新馬戦は単に重かったのかもしれない。あるいは、新馬戦でゴルコンダを3馬身ちぎったワーケア(牡2歳、美浦・手塚貴久厩舎)が世代屈指の逸材である可能性もある。

 ワーケアは10月19日のアイビーS(オープン、芝1800メートル)から始動する予定で、ゴルコンダ札幌2歳Sから3歳クラシックを目指す。まずはゴルコンダに世代初の中距離重賞制覇を期待しよう。

 函館の新馬戦(芝1800メートル)を1分49秒8という好タイムで楽勝したのがダーリントンホール(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎)。函館開催は札幌開催よりも施行時期が早いため、1800メートルの新馬戦で1分50秒を切るのは速い。1000メートル通過1分2秒1のスローペースだったが、道中はかかることなく直線では余裕の手応えで先頭に躍り出た。叩き2戦目で仕上がりに磨きがかかってくれば突き抜けまである。

 サトノゴールド(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)の新馬戦は1000メートル通過1分6秒7という超スローペース。2番手からの競馬だったが、逃げる馬と競り合っても、外から被されてきても動じなかった。父は札幌2歳Sで2番人気2着だった新種牡馬ゴールドシップであり、父に初勝利をプレゼントした。更には重賞初制覇をプレゼントすることも不可能ではないだろう。

 夏や秋の2歳重賞では好位争いが激しくなるため中団や後方からの差し、まくりが決まることも多い。そんな展開になれば狙ってみたいのが7月、札幌の新馬戦(芝1800メートル)で味な競馬をしたレザネフォール(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)。道中は後方からの追走で、3~4角でまくると直線では早目に先頭に立って押し切った。

 レザネフォール同様に差し、まくり競馬で1800メートルの新馬戦で2着、未勝利戦で優勝したのがブラックホール(牡2歳、美浦・相沢郁厩舎)。父はサトノゴールドと同じゴールドシップで、祖母は2002年の桜花賞(G1、芝1600メートル)で2着に好走したブルーリッジリバー。現状、宇宙の神秘“ブラックホール”ほどの威力はないかもしれないが、3歳クラシックで好走できる血統的魅力はある。

 エイリアス(牡2歳、栗東・浅見秀一厩舎)とアールクインダム(牝2歳、美浦・伊藤大士厩舎)は新馬戦をまずまずの時計で勝ち上がった。エイリアスは近親にハットトリックがいるだけにマイラー寄りの競走馬かもしれない。逆にアールクインダムの父は朝日杯FS(G1、芝1600メートル)とジャパンC(G1、芝2400メートル)の勝ち馬なので、今後は距離選択に悩まされそうだ。

 先週はマイル戦の新潟2歳S(G3)が行われ、今週は1800メートル戦の札幌2歳Sが開催される。来春の3歳クラシックへ向けて2歳馬たちの本格的なマイル、中距離戦線が始まった。札幌2歳Sは8月31日、札幌競馬樹で15時25分発走予定だ。

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