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JRAダノンキングリーG1勝ち確実!? 「中山記念×横山典弘」に隠された最注目のデータとは?

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 1日、中山競馬場で行われた第94回中山記念(G2)は1番人気に支持されたダノンキングリー(牡4、美浦・萩原清厩舎)が優勝。悲願のG1制覇を目指す2020年を最高の形で滑り出した。

 毎日王冠(G2)でアエロリット、インディチャンプらの強豪を下し、意気揚々と挑んだ前走マイルCS(G1)は2番人気の支持を受けながらも5着敗退。先日の小倉大賞典(G3)では世代トップクラスのライバル・ヴェロックスが大きく人気を裏切る9着に敗れ、世代レベルを疑う声も出始めた。それだけにダノンキングリーにとっては4歳世代の意地を見せるためにも是が非でも勝ちたいレースでもあった。

 冷静なペース判断と最高の位置取り……勝利の裏に光ったのが天才・横山典弘騎手の手綱さばきだ。

 往年の勢いに衰えの見えたマルターズアポジーの逃げは、かつてのハイペースではなく平均よりややスロー。これを追いかけたソウルスターリングを行かせると、前を行く2頭から離れた3番手の内目という絶好の位置をキープ。直線だけ外に出すとまったく危なげない圧勝劇だった。これには2着に敗れたラッキーライラックに騎乗したM.デムーロ騎手も「勝った馬が楽勝だった」と脱帽するしかなかった。

「行く馬がいて、考えていた通りの位置になりました。G1を勝つ力は十分あるので、このまま無事に行ってくれたらと、期待も大きいです」といつもは多くを語らない横山典騎手も、自身が思い描いた通りの快勝で応えたパートナーにG1を意識するコメントを残した。

 中山記念は横山典騎手が得意としているレースで、これまで96年サクラローレル、8年と9年のカンパニー、14年のジャスタウェイと4勝していたが、今回の勝利で単独トップとなる5勝目だ。

 そして、最も注目したいのは横山典騎手とコンビを組んで中山記念を勝った馬が、後にG1を勝っているという共通点である。96年サクラローレルは天皇賞・春(G1)、9年カンパニーは天皇賞・秋(G1)、14年ジャスタウェイは既に天皇賞・秋を勝利していたが、ドバイDF(G1・現ドバイターフ)を勝利している。

 G1ではあと一歩のところで涙を呑んできたダノンキングリーにとってG1馬の称号は、喉から手が出るほど切望しているタイトルといえるだろう。横山典騎手とコンビを組んだ3頭すべてが中山記念を勝利して以降、G1を勝っていることは願ってもない援護射撃となるのではないか。

 陣営によると次走は4月5日の大阪杯(G1)を予定しているとのこと。偉大な先輩たちに続くことができるか?「横山典弘×ダノンキングリー」のコンビからまずます目が離せない。

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