JRA「ディープ産駒の庭」で確勝級!? 毎日杯(G3)アルジャンナ「川田→ヒューイットソン」乗り替わりは問題なし!

28日(土)、阪神のメインレースは毎日杯(G3)が行われる。何と言っても注目は2017年のセレクトセールで1億8360万円の高値をつけたアルジャンナ(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
前走のきさらぎ賞(G3)では、単勝オッズ1.5倍の圧倒的1番人気に支持され、上がり3ハロン最速の末脚を繰り出したが差し届かず、まさかの3着に敗れた。鞍上は、デビューから手綱を取ってきた川田将雅騎手からL.ヒューイットソン騎手に替わるが、この乗り替わりがカギとなりそうだ。
全国リーディング56勝の川田騎手からの乗り替わり、しかもテン乗りとなれば、プラスになるとは考えづらい。しかもヒューイットソン騎手は今月から日本で騎乗を開始したばかり。阪神競馬場での騎乗も初めてとなれば、不安は隠せない。
しかし、ヒューイットソン騎手は先週のスプリングS(G2)で重賞初制覇を飾り、波に乗っている。来日から3週間で8勝を挙げているが、勝率、連対率、複勝率はすべて今年のM.デムーロ騎手のそれを上回るなど、しっかり結果を残している。
そのヒューイットソン騎手の成績で際立っているのが「3歳馬」に騎乗した時の強さだ。これまでに挙げた8勝のうち、実に7勝を若い3歳馬で記録している。
【L.ヒューイットソン騎手、騎乗馬年齢別成績】
▼3歳馬(7-4-2-11、29.2%/45.8%/54.2%)
▼4歳上(1-3-2-19、4.0%/16.0%/24.0%)
※カッコ内は、左から着度数、勝率/連対率/複勝率
4歳以上の古馬に騎乗した時は、勝率4.0%と決して褒められたものではない。一方で3歳の“若駒”に乗った時は突出した成績を残している。断然人気が予想されるアルジャンナを勝利に導くことができれば、春のG1戦線でも有力馬が回ってくる機会は増えるだろう。
アルジャンナを後押しする要素はもう一つある。それが毎日杯の舞台「阪神芝1800m」にある。アルジャンナの父ディープインパクトの産駒はこのコースで通算121勝を挙げているが、これは同産駒にとって京都芝1800mの110勝を上回り、コース別では最多である。まさに「ディープ産駒の庭」といえるコースだ。
アルジャンナにとってライバルとなり得る存在も、同じディープインパクト産駒になるだろう。出走10頭のうち、ディープインパクト産駒は半数近い4頭を数える。『netkeiba.com』の事前オッズでは1~4番人気は全てディープインパクト産駒。さらに5番人気予想のアーヴィンドはキズナ産駒である。
これ以上ない舞台で、勢いに乗るヒューイットソン騎手がアルジャンナを重賞制覇に導く可能性は極めて高いだろう。
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