JRA日本ダービー(G1)「波乱の前触れ」!? 福永祐一、レーン、武豊が揃ってオークス(G1)見せ場なし! 「惨敗トリオ」が抱えるそれぞれの不安
24日、日曜東京で行われたオークス(G1)は単勝1.6倍に支持された松山弘平騎手のデアリングタクトが勝利。3歳牝馬の頂点に立ち、無敗の2冠達成を成し遂げた。
内枠を引いたこともあり、好位からの競馬を試みるも厳しいマークが集中し、腹を決めて後方待機からの差し切りを決めた松山騎手の好判断も光る勝利だったといえる。
これに対し、D.レーン騎手の2番人気デゼルは11着、武豊騎手の4番人気ミヤマザクラは7着、福永祐一騎手の6番人気リリーピュアハートは9着と見せ場なく敗れている。日本ダービー(G1)ではそれぞれサリオス、サトノフラッグ、コントレイルの騎乗を予定している。
ダービーはオークスと同じ東京・芝2400mのレースだ。いずれも有力馬に騎乗する騎手だけにこの敗戦は、不安材料にもなり得る可能性がある。
レーン騎手が手綱を取ったデゼルは最内から徐々に外に持ち出したものの、スイートピーS(OP)で繰り出した強烈な末脚は不発に終わり、キャリアの浅さが浮き彫りとなったかもしれない。
ただ、少々気になるのはレーン騎手の今年の好成績が芝1400~1800mに集中していることである。コース成績については中山よりも東京が上回っており問題はなさそうだが、2000mを越えてから成績が急落しているように、マイル前後が得意距離といえそうだ。
距離延長を懸念する声もあるサリオス同様、レーン騎手にとっても不安要素となる可能性があるかもしれない。
武豊騎手は福永騎手から乗り替わったミヤマザクラに騎乗した。オークスでは絶好のスタートを決めながらも中団待機策を取ったが、上がりの速い競馬に対応できないまま、9着に終わっている。
前走の桜花賞(G1)で同馬に騎乗した福永騎手が3番手につけながら、雨で渋った馬場にノメってポジションを悪くしてしまったことを敗因にあげていたことから、良馬場での開催となったオークスでも積極策が期待された。クイーンC(G3)の勝利も逃げたのは想定外だったとはいえ、強い勝ち方をしたことも確かだった。
外枠から果敢な積極策で7番人気のウインマリリンを2着に導いた横山典弘騎手の好騎乗が冴えていただけに、武豊騎手が残した「いいポジションでやりたいレースはできた」というコメントには少なからず物足りなさを感じてしまう。
春G1の不振が目立っているだけにダービー最多5勝を誇る手腕でどう巻き返して来るだろうか。
PICK UP
Ranking
5:30更新- 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
- J.モレイラ「出禁回避」へ負けられない戦い! 桜花賞馬ステレンボッシュは「騎乗不可」、日本ダービーでも悩ましい選択?
- C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
- 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
- “リバティアイランドは怪我で回避”最強牝馬不在が意味するもの。ヴィクトリアマイルで社台グループの深すぎる内部事情!
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- JRA「理由なき」単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然……ナリタブライアンのレコードを塗り替えたのは、約110億円分を一瞬で「紙クズ」にしたお騒がせホース
- テーオーロイヤル、ドゥレッツァの骨折も無関係ではない!? タイムトライアルのような京都の高速馬場…宝塚記念前の「怪時計連発」に懸念の声
- ナミュール、マスクトディーヴァは大丈夫?高速馬場の「カラクリ」に要注意…歴代最高「2070万馬券」の大波乱はなぜ起きた【ヴィクトリアマイル】
- 【ヴィクトリアマイル】ソダシ、ソングライン、ナミュールの激走を見抜いた“マイル三冠王”が今年も完全制覇へ自信の一手!マスクトディーヴァの取捨は?
関連記事
JRA今年は戦後「最も静かな」日本ダービー(G1)に……30年前、伝説「中野コール」からキズナ武豊「豊コール」までダービー史を彩った大声援
JRA日本ダービー「正統後継者」コントレイルに課せられた宿命。「偉大過ぎた父」ディープインパクトが果たせていない、サラブレッドとしての「命題」
JRA【日本ダービー(G1)展望】無敗3冠狙うコントレイルVSサリオス再戦! 武豊サトノフラッグの巻き返しはあるか
JRA日本ダービー「2強」コントレイル&サリオスで明暗!? 矢作調教師「何も言うことがない」西の横綱に対して、東の横綱は……【1週前追い切り情報】
JRA恋人候補が次々に脱落した武豊! ダービーパートナー選びのキーとなったのはやはりアノ馬だった!? サトノフラッグとコンビ結成の裏事情