
JRA 日本ダービー(G1)殊勲の3着ヴェルトライゼンデに立ちふさがる負のジンクスとは!?
3歳馬の頂点を決める1戦・日本ダービー(G1)はコントレイルが優勝を果たし、“無敗の2冠馬”に輝いた。3馬身差の2着にサリオスが続き、3着には池添謙一騎手のヴェルトライゼンデ(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)が飛び込んでいる。
3枠5番のコントレイルと同枠6番に入ったヴェルトライゼンデ。池添騎手はコントレイルをピッタリとマークするような位置取りでヴェルトライゼンデを運ぶ。最後の直線ではコントレイルに突き放されたものの、しぶとく脚を伸ばして3着。10番人気ながら今後の活躍を予見させる走りを見せた。
レース後、池添騎手は「道中勝ち馬を見ながら、良いところでレースをしましたが、3コーナーで勝ち馬に入りたいポジションを取られてしまいました」と振り返り、「まだこれから良くなってくると思いますので、秋を楽しみにしたいです」と今後を見据えていた。
「皐月賞(G1)は4番人気だったものの、コーナーで渋った馬場に脚を取られてしまい、8着。この敗戦が日本ダービーで大きく人気を落とす要因になっていましたが、良馬場ならば世代トップの実力を持つことを改めて証明してくれました。半兄のワールドプレミアも秋以降に成績を伸ばしましたし、まだまだここから成長曲線を描いてくれるはずです」(競馬誌ライター)
2冠馬コントレイルは陣営が秋も国内に専念し、3冠を目指すことを明かした。ヴェルトライゼンデを管理する池江師は「世代No.3」に入ったことを喜びつつ、今後については「オーナーサイドと相談して決めます」と名言を避けている。だが秋には、成長を遂げた同馬が菊花賞に向かい、打倒コントレイルの最右翼と目される可能性も十分あるだろう。
「ただ近年のダービー3着馬が、その後、伸び悩んでいるのが気になります。10年に3着だったヴィクトワールピサはその年の有馬記念(G1)を制し、翌年にはドバイWC(G1)も優勝。翌年のベルシャザールは芝では結果を残せませんでしたが、その後ダートに転向してJCダート(G1、現チャンピオンズカップ)を勝つなど活躍。また15年3着のサトノクラウンも香港ヴァーズ(G1)、宝塚記念(G1)を勝利しています。
しかし昨年3着だったヴェロックスは菊花賞3着後、有馬記念(G1)8着、今年の始動戦で1番人気に支持された小倉大賞典(G3)で9着。一昨年のコズミックフォースも連戦連敗で、今年からダートに転向したもののまだ結果が出ていません。さらに17年のアドミラブルはダービー後に故障で引退しています。すべてがすべて当てはまるとは思いませんが、新たなる負のジンクスが誕生しつつある感が……。ヴェルトライゼンデにはこれを払拭するかのような活躍が待たれます」(前出・同)
近年振るわない“ダービー3着”の馬たち。ヴェルトライゼンデもこの嫌な流れに巻き込まれてしまうのか。秋以降の走りに注目したい。
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