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JRA上半期総決算「大ブレイク」したのは誰? 昨年から大躍進もあれば、好調に見えて実は大不振も……、後半戦は「アノ騎手」を狙い撃ち

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JRA上半期総決算「大ブレイク」したのは誰? 昨年から大躍進もあれば、好調に見えて実は大不振も……、後半戦は「アノ騎手」を狙い撃ちの画像1

 先日の宝塚記念(G1)はクロノジェネシスの圧勝に終わり、今年の中央競馬も折り返しに入った。ドラマチックなレースが行われた一方で、存在感が際立った騎手もいれば、精彩を欠いた騎手もいた。キセキを復活に導いた武豊騎手やグランプリ男といわれる池添謙一騎手が大穴のモズベッロで3着に食い込んだように、騎手の好不調は馬券攻略においても大きなファクターとなっている。

 そこで、今回は上半期に目立った活躍をした騎手を振り返ってみたい。昨年のJRA騎手リーディング上位を中心に、今年の勝利数と昨年の勝利数を比較したものが以下である。※集計期間は昨年と今年の同時期(1月~6月)が対象。

1位 C.ルメール63勝→95勝
2位 川田将雅 79勝→88勝
3位 武豊   56勝→60勝
4位 松山弘平 37勝→59勝
5位 福永祐一 55勝→55勝
6位 岩田望来 9勝→43勝
7位 藤岡佑介 30勝→40勝
8位 吉田隼人 28勝→39勝
9位 M.デムーロ 50勝→39勝
10位 横山武史 29勝→39勝
11位 団野大成 5勝→38勝
12位 D.レーン 37勝→37勝
※敬称略

 昨年に続いてルメール騎手と川田騎手のリーディング争いとなった。ベテランの武豊騎手、福永騎手は安定した勝ち数をあげている。注目したいのは若手の岩田望騎手、団野騎手が勝ち星を大きく伸ばしたことだろう。横山武騎手も関東を引っ張る存在になりつつある。

 岩田望騎手、団野騎手、横山武騎手は乗れる若手としても、夏競馬で積極的に狙ってみたい騎手だろう。

 次に、上半期の重賞勝利数に限定してピックアップしたものが以下である。全体成績に比べ、より大きな舞台での勝負強さが求められるだろう。

1位 C.ルメール 6勝→7勝
2位 松山弘平 1勝→7勝
3位 福永祐一 5勝→5勝
4位 M.デムーロ 3勝→4勝
5位 北村友一 4勝→3勝
6位 武豊 3勝→3勝
7位 横山典弘 1勝→3勝
8位 川田将雅 8勝→3勝
9位 石橋脩  2勝→3勝
10位 和田竜二 0勝→3勝
11位 池添謙一 2勝→2勝
12位 D.レーン 6勝→2勝
※敬称略

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 重賞でも安定した成績を残したルメール騎手に対し、ライバルの川田騎手は8勝から3勝と大きく数字を落としているのが目立った。3月のオーシャンS(G3)をダノンスマッシュで制して以来、重賞18連敗と振るわないこともルメール騎手に後れを取った理由といえそうだ。

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 レーン騎手も大活躍を見せた昨年とは異なり、重賞勝ちは激減。宝塚記念も終わって今年はこのままG1未勝利での帰国が濃厚だ。存在感を見せたのは京王杯SC(G2)のダノンスマッシュ、ユニコーンS(G3)のカフェファラオくらいだった。同じ短期免許で来日した外国人騎手という意味では、今年初来日したL.ヒューイットソン騎手の2勝の方がよりインパクトを残したといえるかもしれない。

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 一方で、そんな川田騎手やレーン騎手とは対照的に大躍進を遂げたのが松山騎手だろう。昨年は1勝にとどまっていたのが、今年はルメール騎手と最多タイの7勝と大ブレイク。無敗で牝馬クラシック2冠のデアリングタクトの存在があるとはいえ、それ以外の馬でも勝ち星を量産したのが好結果に繋がった。

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 また、昨年未勝利から3勝を挙げた和田竜二騎手の活躍も見逃せない。降着で幻のG1勝利となった高松宮記念をはじめ、京都新聞杯(G2)、福島牝馬S(G3)、中山牝馬S(G3)と勝利した。松山騎手と同じく和田騎手も夏の重賞でマークしたい騎手だ。

 リーディング争いこそルメール騎手と川田騎手が一騎打ちの様相ではあるが、大ブレイクしたといえるのは松山騎手だろう。勝利数で20勝以上を上乗せし、ルメール騎手と最多タイの重賞勝ちを挙げている。デアリングタクトで牝馬三冠を目指す秋も、大きな活躍が期待できそうだ。

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