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JRA武豊絶賛!快速モンファボリの父は怪物フランケル! さらなる「レコード」更新は必至!? 【函館2歳S(G3)展望】

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 年に1度の函館開催もいよいよ最終週を迎える。18日(土)には、今年の2歳重賞第1弾、函館2歳S(G3)が開催される。

 例年、完成度の高い短距離馬が顔をそろえるこの一戦。今年も例外ではない。断然人気に支持されそうなのは、武豊騎手が騎乗を予定するモンファボリ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。怪物フランケルの産駒ということで元々注目度は高かったが、先月のデビュー戦で期待に違わぬ衝撃の走りを見せた。

 モンファボリは、好スタートからスピードに任せて楽にハナに立つと、馬なりのまま4コーナー手前で後続との差を広げはじめる。直線を向くと、ノーステッキで2着に5馬身差をつけ、まさに楽勝だった。

 1分8秒7という勝ち時計は、2歳レコードというオマケ付きだった。2016年の函館2歳Sでレヴァンテライオンがマークした1分9秒2を、0秒5も更新。まさに父譲りの“怪物級”パフォーマンスを見せたといっていいだろう。同日に行われた2勝クラスの勝ち馬とも0秒2遅いだけ。2戦目の注目は、自身の2歳レコードをどれだけ塗り替えられるかになりそうだ。

 心配があるとすれば、逃げられなかったときの対応だが、ある競馬記者は「逃げに拘らなくても良さそうなタイプ。デビュー戦はあくまでも他馬とのスピードの違いで逃げただけで、どんな競馬でも対応できるだろう」と断言。大きな出遅れくらいしか不安はなさそうだ。

 レース後、武騎手は「いいスピードがある。フットワークと走りのバランスがいい」と絶賛。須貝調教師も「血統的にも洋芝の適性がある。走りは軽いし、従順でセンスもある」と自信を持って管理馬を送り出す。

 同じく函館1200mの新馬戦を勝ち上がったラヴケリー(牝2歳、栗東・高柳大輔厩舎)は、団野大成騎手が継続騎乗で臨む予定だ。

 5日の福島競馬で落馬事故にあった団野騎手。骨盤骨折の疑いで長期離脱の不安もあったが、再検査の結果、腰部筋肉内血腫との診断を受け、18日から復帰を予定している。ラヴケリーのデビュー戦は2着馬に3馬身差をつける逃げ切り勝ち。もしラヴケリーが勝てば騎手、厩舎、そして父カレンブラックヒルの3者にとって重賞初制覇となる。

 牡馬の代表格はレディステディゴー(牡2歳、栗東・浅見秀一厩舎)だ。全姉は7歳の今春まで短距離を主戦場に長く活躍したナックビーナス。全弟のデビュー戦は阪神のダート1400mだったが、先行して抜け出す競馬で完勝した。血統背景から洋芝適性も高そうだ。

 デビュー戦で手綱を取った鮫島克駿騎手は「馬体が大きくてパワータイプ。条件がぴったり合っていました。ゆるさがあって、初戦から動けるか心配していましたが、力で勝ち切ってくれました」と能力の高さを評価。パワー寄りの馬場なら一発も狙えそうだ。

 ディープエコロジー(牡2歳、美浦・宮田敬介厩舎)は父がキングカメハメハ産駒のクリーンエコロジーという地味な血統。父は現役時代に1600万クラスを勝ったが、オープン以上では18戦して3着が最高。道営に移籍後に短距離重賞を2勝し、種牡馬入りした。今年の2歳世代が初年度産駒だ。

 ルーチェドーロ(牡2歳、美浦・高橋裕厩舎)は、デビュー戦でダート1000mを7馬身差で逃げ切った。鞍上の横山武史騎手は先週までで、函館開催でトップの10勝をマーク。関東リーディングでも1位の41勝を挙げる期待の若手ジョッキーだ。自身重賞2勝目を狙う。

 持ちタイムから武騎手も高く評価するモンファボリの優位は揺るがない。しかし、キャリアの浅い2歳同士の一戦。思わぬ伏兵の台頭があっても驚けない。函館2歳Sは7月18日、函館競馬場で15時25分発走予定だ。

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