あわやJRA新記録「単勝606.8倍」の激走から2カ月……サイモンラムセスの妹が鮮やかデビュー勝ち!
1日、札幌競馬場で行われた新馬戦(芝1500m)は、4番人気のオパールムーン(牝2歳、栗東・昆貢厩舎)が優勝。最後はヴァーチャリティとの一騎打ちとなったが、クビ差退けてデビュー勝ちを飾った。
9頭立てで行われた芝1500mのレース。スタートが一息だったこともあって、無理せず中団から。道中では口を割って行きたがる面を見せていたが、鞍上の横山典弘騎手が上手に宥めると、最後の直線でゴーサインに鋭く反応。内から抜け出したヴァーチャリティとの接戦をクビ差制して、白星での船出となった。
「レース後に横山典騎手が『調教通り』と話していた通り、追い切りの動きがそのままレースの結果に繋がった印象。道中行きたがるシーンもありましたが、鞍上が上手に折り合っていましたね。
特に印象的だったのが、勝負所の3コーナーで各馬がスパートを開始する中、横山典騎手がワンテンポ仕掛けを遅らせたところ。あの溜めが、最後の伸び脚に繋がったと思います。
『無観客競馬は一番いいシミュレーション』とコメントがあったように、無観客競馬でテンションが上がり過ぎなかったことも勝因でしょう。最後の末脚は際立っていましたし、先々が楽しみになるレースでした」(競馬記者)
オパールムーンの半兄には、今年6月の鳴尾記念(G3)で引退したサイモンラムセスがいる。鳴尾記念まで4戦連続、最下位人気で最下位……引退レースでも単勝606.8倍とまったく期待されていなかったが、そんな超低評価を覆す上がり3ハロン2位の末脚で4着に激走。
レース後には、ネット上の競馬ファンから「サイモンラムセスの激走はビックリ」「これは拍手!」「馬券、買っとけばよかった」と数多くの賛辞が送られるなど、勝ったパフォーマプロミス以上の注目を浴びていた。
そんなブラックタイド産駒の兄は単勝168.8倍でのデビューだったが、ヴィクトワールピサ産駒の妹は単勝7.3倍のデビュー勝ちと、まずは“エリート街道”に乗った。
この結果には、オパールムーンを管理する昆貢調教師も「イライラするところはあるけど、冷静に走ってくれた。馬群でも我慢して、しっかり反応もしていた」と手応え。
兄が果たせなかったクラシック挑戦の期待も高まるが、まずは10歳で68戦を走り抜いた兄のように息長くファンを楽しませる走りを期待したい。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 【天皇賞・春(G1)】ドゥレッツァも、タスティエーラも不安材料たっぷり? キャプテン渡辺「渾身の本命馬」は【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも「鞍上未定」の怪…レース当週C.ルメール復帰予定、何かしらのサプライズも?
- 【天皇賞・春(G1)予想】「盾男」武豊騎手&サリエラから三連複1点勝負!
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春(G1)】リピーターはディープボンドではなく「長丁場で大崩れがない」アノ1頭? 単穴は「豊富なスタミナが武器」の堅実派…まさに伏兵といえるベテランも? 超強力“現場ネタ”から紐荒れで狙える伏兵が浮上!?
- 【天皇賞・春】武豊に次ぐ「長丁場の鬼」が超人気薄で虎視眈々…!?「バテない馬だし京都向き」惨敗で評価急落も条件大好転
- 目を掛けた愛弟子の「造反」に師匠がブチ切れ!? 今村聖奈、角田大河の謹慎中に存在感発揮も…安田記念前に師弟関係で遺恨勃発か
- 【天皇賞・春】堅そうだから本命は上位人気で勝負!C.ルメール不在なら「初G1勝利コンビ」に期待したくなるよね【UMAJOモモのオイシイ競馬】
- 【天皇賞・春】武豊、横山典弘を敵に回して豪脚一閃!マヤノトップガン&田原成貴の試行錯誤が三強対決に断【競馬クロニクル 第53回】
- 【NHKマイルC(G1)展望】ジャンタルマンタルVSアスコリピチェーノ「2歳マイルG1馬対決」実現! 重賞ウイナー総勢9頭「超豪華メンバー」が集結