
JRA藤岡佑介「ギアもまだ上がりそう」キズナ産駒がノーステッキで楽勝デビュー! クラシック候補登場か
26日、札幌競馬場で行われた新馬戦(芝1800m)は、藤岡佑介騎手の1番人気バスラットレオン(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)が勝利。勝ちタイムは1分51秒3(良)。2着に6番人気モリノカンナチャン、3着に3番人気ポルトヴェッキオが入った。
2着馬につけた2馬身半差は完勝といえる内容。逃げて上がり3ハロンが11.4-11.0-11.2の33秒6では後続に成す術もない。ゴール100m手前では藤岡佑騎手が後ろを振り返る余裕もあった。種牡馬生活2年目となるキズナから今年も楽しみな馬が誕生した。
レースは好スタートを決めるとすんなりとハナ。陣営は2、3番手に控える競馬も想定していたようだが、1000m通過が1分05秒1とスローに流れたことからそのまま先頭をキープした。
ポテンシャルの高さを見せたのは、レースが動いた3コーナー過ぎからだろう。後続が追い上げを図ろうとするが、ペースを上げていくバスラットライオンとの差は一向に縮まらない。鞍上の藤岡佑騎手が軽く気合いをつけて追い出すと瞬く間に差は開いて行った。
レース後に藤岡佑騎手は「見ての通り良いパフォーマンスだったと思います。スピードに余裕があり、ギアもまだ上がりそうです」とコメント。まだまだ全力では走っていないことを仄めかせた。
「勝ち時計も特別目立ったものではありませんが、これは超スローな展開の影響で気にする必要はなさそうです。それよりも逃げて上がり最速の末脚を披露したことを評価したいですね。
今回は他馬も遅かったため、逃げた格好ですが回って来ただけの競馬になりました。切れる脚も持っているようですから、次走で控えたときにどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか非常に楽しみな1頭です」(競馬記者)
バスラットライオンを送り出したのは今年の春のクラシックをコントレイルで席巻した矢作芳人厩舎と、新種牡馬として初年度からブレイクしたキズナ産駒のコンビ。
次走については未定だが、見据えるのは来年のクラシックとなりそうだ。
PICK UP
Ranking
5:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「オグリキャップ負けた」が話題となった宝塚記念…悲運の鞍上は武豊と同世代、勝ち馬の騎手は後に競馬界から追放のショック【競馬クロニクル 第60回】
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 名コンビ・吉田隼人×ソダシは「なぜ」解散に至ったのか。D.レーン→川田将雅「勝利至上主義」に走った陣営の裏事情
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA石橋脩ブチギレ騒動……馬質向上の裏で苦悩も?
- 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
- 武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?