JRA武豊「硬いわけではなくて、走りやすい」は本当だった!? レコード連発の中京馬場と「クッション値」が導き出した答えとは

19日、中京競馬場で行われた2歳未勝利戦で、レッドベルオーブが1:33.1という2歳レコードタイムで優勝。2017年にシュバルツボンバーが記録した1:34.2を1.1秒も更新する“スーパーレコード”が飛び出した。
レース後、福永祐一騎手が「次は重賞に挑戦してもいい」と語った通り、勝ったレッドベルオーブのパフォーマンスは賞賛に値する。
だが、冷静に振り返れば、3馬身半差の2着カスティーリャも従来のレコードより0.5秒も速い時計で走っている。他にも障害レースながら阪神ジャンプS(G3)でもレコードが更新された、この日の中京競馬。「超高速馬場」と言えるほど、絶好の馬場コンディションだったことは述べるまでもないだろう。
だが、そうなると関連性が気になるのが、JRAが先週から公式発表に踏み切った「クッション値」だ。
「JRAの公式ホームページによると、前日18日の中京のクッション値は、先週から0.7上がった『やや硬め』にあたる10.6(午前9時測定)だったそうです。確かに先週よりもさらに時計が速くなった印象ですが、これだけのレコードが出る高速馬場でも基準値の8~10に近い10.6というのは、少々疑問が残りますね」(競馬記者)
無論、JRAがいい加減な測定しているという話でない。ただ、従来から「高速馬場=硬い馬場」という概念があったが、今回の中京の10.6(やや硬め)が示しているのは、タイムが出る高速馬場と、馬場の硬さは「そこまで直結しない」という事実だ。
実際に、今春の東京では青葉賞(G2)をレコード勝ちしたオーソリティが、左第1指骨剥離骨折でリタイア。「高速馬場=硬い馬場」が改めて問題視された。

しかし、その一方で武豊騎手が日本ダービーの直前に、自身の公式ホームページで「(今の東京は)硬いわけではなくて、とにかく走りやすい」と語っている。
「今回の中京はオール野芝ということも時計の速さに関係していると思いますが、ただ高速馬場(タイムの出方)と馬場の硬さが直結しないとなれば、競馬ファンやメディアが今後『クッション値』をどう活かすかが問われますね。
福永祐一騎手が『ファンにとっていいこと』と話している通り、新しい予想ファクターとして期待されているクッション値ですが、とりあえずは参考程度ということになるかもしれません」(別の記者)
JRAは2018年から馬場の水分状態を示す指数として「含水率」を公表しているが、積極的に利用している予想家やメディアは少なく、どちらかと言えば情報の“空回り”といった印象だ。導入から、非常に興味深い値を示しているクッション値だが、こちらも含水率の二の舞にならなければいいが……。
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