
【凱旋門賞(G1)展望】「史上初・3勝」狙う最強女王エネイブルに「武豊×ジャパン」が不退転の覚悟で挑む! 超新鋭・ラヴ&ディープインパクト産駒ファンシーブルーも虎視眈々

10月4日(日曜)、フランスのパリロンシャン競馬場で世界最高峰の一戦・凱旋門賞(G1)が開催される。
今年も好メンバーが集まったが、優勝候補筆頭に名を挙げられるのは、『最強女王』の称号奪還に燃えるエネイブル(牝6、英・J.ゴスデン厩舎)だ。
2019年、エネイブルは前人未到の凱旋門賞3連覇を置き土産に同年限りで引退する予定だった。だがレースでは、最後の直線で外から強襲したヴァルトガイストに交わされて2着。約2年半ぶりに敗れ、主戦のL.デットーリ騎手は「私は日曜(凱旋門賞当日)の夜、涙を流しました」とレースを終えた夜に泣いたことを告白していた。
陣営も敗戦でキャリアを終えるわけにはいかないと考えたのだろう。引退を撤回し、現役続行を明言。エネイブルは凱旋門賞3勝目を目指すことになった。
だが今年7月のエクリプスS(英G1)から始動したエネイブルは、単勝1.5倍の1番人気に支持されていたものの2着。逃げたガイヤースを捉えきれずに敗れるなど、不安を感じさせるスタートを切ったが、続くキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英G1)で2着に5馬身半差を付けて圧勝。さらに前走のセプテンバーS(英G3)では約61キロの斤量も物ともせず、2着を7馬身離し完勝。完全復活を印象づけている。
エネイブルは今年の凱旋門賞を制し、有終の美を飾ることができるのだろうか?
凱旋門賞・3勝目を狙うエネイブルの前に立ち塞がるのが、新鋭・ラヴ(牝3、英・A.オブライエン厩舎)。
昨年まで勝ち負けを繰り返していたラヴだったが、今年に入って距離を伸ばしてから本領発揮。英1000ギニー(英G1)を2着に4馬身1/4差つけて勝利すると、英オークス(英G1)も後続に9馬身差の完封勝ち。2017年にエネイブルが記録した2分34秒13を0.07秒更新するレースレコードも叩き出した。
オブライエン厩舎の秘蔵っ子の快進撃はその後も続き、ヨークシャーオークス(英G1)でも2着に5馬身差をつけて快勝。欧州の大手ブックメーカーによる凱旋門賞の単勝オッズで、エネイブルに次ぐ2番人気に浮上している。
3歳牝馬は凱旋門賞で斤量的に有利とはよく言われるところ。今年、エネイブルは58キロの斤量を背負うがラヴは55キロと3キロも軽い。この斤量差も武器にエネイブルに競り勝ち、世代交代を推し進めたい。
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