JRA グランアレグリア「距離延長」はむしろ大歓迎!? 大阪杯(G1)牝馬優位揺るぎなしもレイパパレには落とし穴

4月4日、阪神競馬場では大阪杯(G1)が行われる。3冠馬コントレイルの始動戦として注目される一戦には、グランアレグリア(牝5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)とレイパパレの牝馬2頭がスタンバイ。ともに有力候補として名前が挙げられる存在だ。
思い起こせば、昨年は2、3歳戦を除く芝の牡馬混合G1で牝馬が牡馬を圧倒。天皇賞・春(G1)を制したフィエールマン以外は全て牝馬が優勝。昨年の大阪杯に至っては、ラッキーライラックとクロノジェネシスの牝馬2頭がワンツーを決めるなど、ここ数年は牝馬優位の時代が続いている。
コントレイルに次ぐ人気が予想されるグランアレグリアは昨年、国内の短距離界を席巻。安田記念(G1)、スプリンターズS(G1)、そしてマイルCS(G1)で歴戦の牡馬たちを子供扱いした。一方のレイパパレは実績面で劣るが、これまで5戦全勝で未知の魅力にあふれる怖い存在だ。
そんな牝馬2頭だが、データ的には「グランアレグリア>レイパパレ」という構図となりそうだ。
2010年以降、芝の牡馬混合G1における牝馬の成績は「25-27-21-242/315」。14頭の牝馬が計25勝を挙げているが、牡馬相手にパフォーマンスを上げる条件の一つが、前走から距離を延ばしてきた時、いわゆる「距離延長時」である。
【牝馬の前走からの距離変動別成績、2010年以降、牡馬混合芝G1】
同距離 6-9-11-121/147(4.1%/10.2%/17.7%)
延長時16-8-5-65/94(17.0%/25.5%/30.9%)
短縮時 3-10-5-56/74(4.1%/17.6%/24.3%)
※カッコ内は左から勝率、連対率、複勝率
同距離、延長時、そして短縮時という3つの条件の勝率を比較すると、距離延長時は17.0%で、同距離・短縮時の4.1%を大きく上回っている。マイルCSから2ハロンの距離延長が不安視されるグランアレグリアにとっては何とも心強いデータといえるだろう。
さらに、距離延長組において、前走どのクラスを走っていたかも非常に重要である。
【距離延長組の前走クラス別成績】
G1 15-8-4-41/68(22.1%/33.8%/39.7%)
G2以下 1-0-1-24/26(3.8%/3.8%/7.7%)
ご覧のように、距離延長組は前走でG1を使われていることが好走の絶対条件となっている。さらに、同じG1でも牝馬限定戦だった場合は、「2-6-4-27/39」(5.1%/20.5%/30.8%)で、牡馬混合G1の「13-2-0-14/29」(44.8%/51.7%/51.7%)に大きく見劣る。
大阪杯で2番人気が予想されるグランアレグリアは、前走は牡馬混合G1のマイルCSだったので、すべてのデータが同馬を後押ししてくれている。
一方、同じ牝馬でもレイパパレは、前走が今回と同じコースのチャレンジC(G3)。すなわち、データ上はあまり芳しくない同距離組だ。無敗馬とはいえ、ただでさえ相手関係が大幅に強化されるなか、データ的にも割引材料があって、さすがにここでは家賃が高いか。
果たして、牝馬2頭はコントレイル相手にどんな競馬を見せてくれるだろうか。
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