GJ > 競馬ニュース > オークス 福永祐一「武豊超え」に挑む
NEW

JRA福永祐一「僕が至らなかった」エピファネイアの屈辱から11年!因縁のキズナ産駒ファインルージュでオークス(G1)現役最多勝「武豊超え」に挑む

【この記事のキーワード】, ,
JRA福永祐一「僕が至らなかった」エピファネイアの屈辱から11年!因縁のキズナ産駒ファインルージュでオークス(G1)現役最多勝「武豊超え」に挑むの画像1
ファインルージュ 撮影:Ruriko.I

 23日、東京競馬場で行われるオークス(G1)に、ファインルージュ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)が出走を予定している。

 前走の桜花賞(G1)では、内枠を活かし8番人気ながら3着と健闘。鞍上も引き続き福永祐一騎手と盤石の態勢で挑めそうだ。

 ファインルージュは、好調続くキズナ産駒。ファインルージュが1月のフェアリーS(G3)を制すると、3月にはディープボンドが阪神大賞典(G2)を勝利し、4月にはバスラットレオンもニュージーランドT(G2)を5馬身差の圧勝で飾っている。

 今月も2日の天皇賞・春(G1)では、ディープボンドが2着に好走。翌週のNHKマイルC(G1)ではバスラットレオンがスタート直後の落馬とアクシデントに見舞われたが、同じキズナ産駒のソングラインが2着と健闘し、層の厚さも見せつけた。

 今週のオークスでも、キズナ産駒はファインルージュの他に、忘れな草賞(L)を制したステラリラ、2連勝で矢車賞(1勝クラス)を勝っているハギノピリナがおり、計3頭がスタンバイ。今の好調ぶりからは、産駒のG1制覇も時間の問題と言えそうだ。

 キズナといえば、ファインルージュに騎乗する福永騎手にとっては因縁の相手。エピファネイアで挑んだ2013年の日本ダービー(G1)では、あと一歩のところで勝利を奪われている。

 牡馬クラシック第1戦の皐月賞(G1)では、2歳王者・ロゴタイプの末脚に屈し半馬身差の2着。福永騎手が「なだめるのに2コーナーまでかかってしまいました」と話したように、その燃え上がる気性が距離延長となる日本ダービーでも不安視されていた。

 日本ダービーでは、スタートから内側を意識した進路取りで馬群の中を追走。しかし、馬群がゴチャついた1コーナーでは燃え上がる気性が災いする。

 中団の内ラチ沿いで前に馬を置いて運んだが力みは収まらず、その後3コーナーではバランスを崩し落馬寸前のアクシデント。ただ、エピファネイアはこれで終わらない。

 直線に入って外に持ち出すと、馬群を割って残り100mで先頭。大勢が決したかに思われたのも束の間、大外から一気に差し切ったのが武豊騎手の騎乗するキズナであった。

JRA福永祐一「僕が至らなかった」エピファネイアの屈辱から11年!因縁のキズナ産駒ファインルージュでオークス(G1)現役最多勝「武豊超え」に挑むの画像2

「あれだけ掛かっていたのに、あらためてすごい馬。だけど僕が至らなかった」

『デイリースポーツ』の取材に対し、そのように語った福永騎手。今年は同じ東京2400mで、キズナ産駒のファインルージュに騎乗する。

 オークスはエピファネイアの母・シーザリオ、ダイワエルシエーロ、ローブデコルテと3勝している得意舞台。近年では2018年のワグネリアンに続き、昨年はコントレイルで同舞台の日本ダービーも制している。

 2013年の日本ダービーから、大きく成長を遂げた福永騎手。オークス3勝は武豊騎手と並ぶ現役最多。久々のオークス制覇で「武豊超え」に挑む。

(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。

JRA福永祐一「僕が至らなかった」エピファネイアの屈辱から11年!因縁のキズナ産駒ファインルージュでオークス(G1)現役最多勝「武豊超え」に挑むのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  2. 【天皇賞・春(G1)】ドゥレッツァも、タスティエーラも不安材料たっぷり? キャプテン渡辺「渾身の本命馬」は【徒然なる神のくず競馬トーク】
  3. 【天皇賞・春】春G1「勝利の方程式」がまたまた出現!14番テーオーロイヤルに“やり過ぎ感”…思い出したい「待て、あわてるな、これは孔明の罠だ」の声
  4. 【青葉賞(G2)予想】データも後押しシュガークンの可能性にかけて勝負!キタサンブラック弟を頭に流す
  5. 【青葉賞】実力派中堅が「88連敗中」の不思議…越えておきたいG2の壁、「スランプ突入」木村哲也厩舎の救世主となれるか
  6. 【天皇賞・春】武豊に次ぐ「長丁場の鬼」が超人気薄で虎視眈々…!?「バテない馬だし京都向き」惨敗で評価急落も条件大好転
  7. 【青葉賞(G2)】「武豊×シュガークン」に立ち塞がるライバル3頭! 新馬戦でジャスティンミラノに敗れた「東の大物」が急浮上【週末重賞ピックアップ】
  8. 【天皇賞・春(G1)】武豊×ドウデュースの復活勝利も霞むC.ルメールの神騎乗! 「死枠」克服を完璧に読み切った古馬王道路線の鬼が降臨
  9. JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
  10. 【天皇賞・春】堅そうだから本命は上位人気で勝負!C.ルメール不在なら「初G1勝利コンビ」に期待したくなるよね【UMAJOモモのオイシイ競馬】