GJ > 競馬ニュース > 宝塚記念「台風襲来」で波乱!?
NEW

宝塚記念「台風襲来」で波乱!?と、思いきや人気上位のパワフル牝馬たちには問題なし! 荒れ馬場を読んで「エスコート」するグランプリ

【この記事のキーワード】, ,

宝塚記念「台風襲来」で波乱!?と、思いきや人気上位のパワフル牝馬たちには問題なし! 荒れ馬場を読んで「エスコート」するグランプリの画像1

 週末の予想を楽しむ競馬ファンにとって、天候は頭を悩ませる要素のひとつだ。特に6月は梅雨の影響もあり、雨予報に翻弄され続けているが、今週末は台風も襲来するとあって、さらに混迷を極めている。

 しかし、宝塚記念(G1)の上位人気を占める牝馬たちには、そんなことはお構いなしのようだ。

 雨と言えば、何と言ってもレイパパレ(牝4歳、栗東・高野友和厩舎)だろう。前走、大阪杯(G1)は雨で荒れた馬場を味方にして、無敗の三冠馬コントレイルと短距離最強馬グランアレグリアを相手に逃げ切り、圧勝してみせた。

 鞍上の川田将雅騎手も「この馬場ですから(後続が)伸びてくるのは難しい」と言ったように、前有利の展開になったレースだが、それもレイパパレの荒れ馬場適性を信じていたから出来た戦法だろう。「4コーナーでは後ろを確認して、馬場の真ん中に出していきました」と最後の直線では馬場の良いところを選んで導いた会心の勝利だった。今回は2枠2番、黒い帽子を被った川田騎手は内枠から大阪杯の再現となるか。

宝塚記念「台風襲来」で波乱!?と、思いきや人気上位のパワフル牝馬たちには問題なし! 荒れ馬場を読んで「エスコート」するグランプリの画像2

 クロノジェネシス(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)も同様に、荒れ馬場を得意とする牝馬である。

 昨年の宝塚記念も、稍重のコースの真ん中を走り抜け6馬身差でぶっちぎりの勝利。暮れの有馬記念(G1)も勝ち、グランプリレース自体の適性も高い。5枠7番、黄色い帽子のC.ルメール騎手はディフェンディングチャンピオンに跨り、宝塚記念初勝利となるか。

 前述の2頭に比べると荒れ馬場適性は劣るか。カレンブーケドール(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)は勝ちきれないレースが続いている。

 過去の荒れ馬場でのレースを振り返ると、昨年の京都記念(G2)をクロノジェネシスの2着。ほぼ全頭が内を避けるほどの荒れた馬場状態で開催されたレースだった。牝馬三強では一番外枠の7枠10番オレンジ帽をゲットした戸崎圭太騎手。外枠を利してカレンブーケドールをG1馬にエスコートすることができるか。

 しかし、いくら荒れ馬場が得意とはいえ、荒れたコースよりきれいなコースを走る方が勝ちに近づくことは、過去の結果から明らかだろう。

 今年は京都競馬場の改修の影響で、例年通りの開催4週目ではなく開催2週目であり、過去の宝塚記念に比べれば芝の痛みは少ないとは思うが、開幕週に実施された先週のマーメイドS(G3)のように、内枠からの先行前残りの可能性があるか、台風の影響で芝にどこまでダメージがあるかの見極めが必要となる。

 パワフルな牝馬たちにとっては、雨も台風も“へっちゃら”かもしれないが、我々、競馬ファンにとっては、今週末も空模様に頭を悩ませることになりそうだ。

(文=蓬莱貴生)

<著者プロフィール>
小五でダビスタにハマり競馬と出会い二十余年。馬券よりも浪漫を求めがちだが、WIN5を買い始めから二戦二勝したことが些細な自慢。なお、現在の戦績は数えないようにしている。

宝塚記念「台風襲来」で波乱!?と、思いきや人気上位のパワフル牝馬たちには問題なし! 荒れ馬場を読んで「エスコート」するグランプリのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「ルメールショック」が木村哲也厩舎に直撃?桜花賞に続き皐月賞も人気馬が凡走…主戦騎手不在で「13連敗」の急ブレーキ
  2. コスモキュランダ次走ダービーも「鞍上未定」の怪…J.モレイラ続投が決まらない理由に「身元引受調教師」の影響も?
  3. 【NHKマイルC】川田将雅ジャンタルマンタル参戦で浮上した「鞍上問題」…陣営と繋がり強い「三冠騎手」が有力候補? その背中に跨るのは
  4. 【フローラS】昨年激走のゴールデンハインド、桜花賞激走のライトバック。その道のプロが狙う牝馬の穴馬、今年狙うのは誰もが驚く意外な格下馬
  5. 今年のNHKマイルCに「豪華メンバー」集結?エルコンドルパサー、キングカメハメハ級は不在も…例年以上にハイレベルの激戦か
  6. JRA横山典弘「再登板」もファンの胸中は複雑!?ソダシでも主戦騎手が降板の過去…「騎乗批判疑惑」で物議醸したコンビが復活
  7. 【フローラS】「批判覚悟の出走」が1000万馬券の大波乱を演出!除外された武豊の超良血は幻のG1馬に…「東京マスター」菅原明良と挑む渾身の権利獲り
  8. 今年の皐月賞は本当に「ハイレベル」だったのか!? 最下位でもイクイノックス超えの違和感…超速馬場の「カラクリ」を見抜け
  9. あっさり日本ダービー制覇なら“ナリタブライアン級”の評価も?皐月賞馬ジャスティンミラノに立ちはだかる「2つの壁」とは
  10. 【マイラーズC】2連敗中の川田将雅騎手×セリフォスのコンビ継続に疑問の声?「やっぱりレーンじゃなきゃ」「なぜ藤岡佑介を乗せない?」。一方、逆転を狙うノーマークの穴馬が急浮上!