真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2021.07.06 11:00

JRA 鼻血を出しながら未勝利馬が初勝利! ウオッカ、オルフェーヴルら過去の名馬も苦しんだ難病、サラブレッドに及ぼす鼻出血の影響が人間と決定的に異なる理由とは
文=寺沢アリマ
「女傑」の名で知られるウオッカは、10年マクトゥームCR3(G2)で8着に敗れた際、内因性鼻出血を発症。前年のJC(G1)勝利後に続いての2度目の発症だったため、これを受けて現役を退いた。
また、三冠馬で現在種牡馬のオルフェーヴルも同様に、内因性鼻出血を発症した過去がある。出走予定だった13年宝塚記念(G1)の1週前追い切り後に発症。大事を取るため当レースへの出走を見合わせた。
鼻出血は適切な治療を行えば対処可能であるが、場合によっては死に至る場合もある。05年京都大賞典(G2)勝利など重賞3勝の実績があるリンカーンは、2度の鼻出血を発症した後、息を引き取った。
現在、多くの厩舎が日頃から内視鏡による診察、飼料やサプリメントの投与など、様々な取り組みを行い予防に努めているが、絶対的な治療法は未だ見つかっていない。
鼻出血はどの競走馬も発症する可能性があり、数多の馬が苦しんできた。ゲノムはそれを発症しながらレースに勝利したのだから、負担が大きいはずだ。同馬が1日でも早く回復し、そして1頭でも鼻出血で苦しむ馬が減ることを心から願う。(文=寺沢アリマ)
<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。
PICK UP
Ranking
5:30更新浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA高松宮記念(G1)浜中俊「もういいでしょ」若さ故の過ちから4年! 苦い経験を活かす絶好のチャンス、「被害者」武豊から託されたレシステンシアと重なるアノ馬
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 東京ダービー(S1)JRA勢「大侵略」にTCKが対応策! 物議醸した「バルダッサーレ方式」アウトも根本的解決とは言えず……
関連記事
JRA柴田大知が大ピンチ!? デビュー2年目騎手が約5年未勝利馬に一発回答! 総帥亡きあとの「マイネル軍団」主戦争奪戦が激化
キーファーズ所有馬ブルームのG1制覇で武豊とコンビ濃厚か!? クロノジェネシスらJRA勢「悲願」の凱旋門賞(G1)制覇に難敵出現
JRA「1分6秒0」日本レコード更新で武豊アグネスワールドの名がついに完全消滅!? 開幕小倉でヨカヨカは沈没、超速決着で覚醒したロードカナロア×サクラバクシンオーの血
JRA「ここのところの私は…本当にちょっと怖い」あの“逆神“ピン芸人がラジオNIKKEI賞(G3)で万馬券的中報告!
JRA 9番人気7着だった「地味ジョッキー」が何故絶賛されたのか。レース後「敗因不明」コメントも「ありがとう!」「ナイス騎乗」に見えるファン心理