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JRA 横山武史にエフフォーリア「乗り替わり」の噂も!? コロナ禍がもたらした“好循環”と外国人騎手来日の功罪

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 新型コロナウイルスの新規感染者が減少の一途をたどっている影響で、全国各地の競馬場の入場制限が緩和されつつある。一方、変異株のオミクロン株が日本国内で徐々に広がっており、日本政府をはじめ各行政機関が警戒の色を強めている。

 その影響を受けるのはジョッキーも例外ではない。12日に行われる香港国際競走で騎乗予定の川田将雅騎手と福永祐一騎手だが、政府が帰国者への隔離期間を延長した関係で、今後の情勢次第では年内一杯、国内での騎乗が出来ない可能性も浮上してきた。

 今のところは、水面下でどの程度の隔離期間が必要か確認するなど、上からの報告を待っている状態で本人達も正確にどうなるか分からない状況のようだ。

「感染者が激減した事から、当初は隔離期間が短かったため、遠征した次週から乗れる状況でしたが、現時点では朝日杯FS(G1)の週はアウト。それが更に延びて有馬記念(G1)の週までも無理になるかもしれませんね。

幸いというべきか今年の有馬記念では共に有力馬への騎乗予定がなく、川田騎手は裏開催の阪神で乗る可能性もあるようです」(某トラックマン)

 両騎手にとっては、何とかオミクロン株が流行しないことを切に願うばかりだろう。

 一方で、冗談でも公では言えないことは分かっているが、一部の若手騎手からは、“オミクロン株効果”に期待する声も出始めていたようだ。この背景には短期免許で来日する外国人騎手のことが関係している。

「最近はコロナ禍の状況下で、短期免許取得による外国人騎手の来日がなかったお陰で勝ち星を伸ばした騎手が多数いました。

 来日する外国人騎手は、世界的な名手が多いこともあり、実績で見劣る若手や中堅騎手からすれば、騎乗馬を奪われる天敵ともいえる存在でしょう。ある若手は『(藤岡)佑介先輩の件を見てもそうじゃないですか?』と嘆いていました」(同)

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 その件とは、朝日杯FS(G1)へ出走予定のセリフォスのことだ。同馬の主戦は川田騎手が任されていたが、同騎手がダノンスコーピオンに騎乗することが分かっていた。そのため、陣営が藤岡佑介騎手にデイリー杯2歳S(G2)と朝日杯のセットで騎乗を依頼した経緯がある。

 しかも、代打騎乗となった藤岡佑騎手はデイリー杯でセリフォスをしっかり勝利へ導き、1戦目から陣営の期待に最高の結果で応えた。

 藤岡佑騎手も「次はもっと上手く乗れると思うので頑張ります」と、本番へ向けて意気込んでいただけに、先月下旬に短期免許取得を表明したばかりのC.デムーロ騎手へと乗り替わりが発表されたことには、肩を落としたに違いない。

 これには先輩である池添謙一騎手がSNSでフォローする旨のコメントを発信したことでも一躍話題となった。

 藤岡佑騎手と川田騎手は同期であることから、川田騎手を重用している中内田師も藤岡佑騎手へ管理馬を多く乗せるなど高く評価している。師も乗せたかっただろうが、それが通らないくらい社台グループの力が強いということだろう。

 こういった事例を目にした若手や中堅が腐ったり、愚痴をこぼすのも分からなくはない。騎乗ミスでもして負けたのならともかく、勝っても降ろされたのでは、愚痴の一つもこぼしたくもなる。

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「トレセンでは有名な話ですが、横山武史騎手のエフフォーリアにも何度か乗り替わりの話が出ていました。例年のように多くの短期免許の外国人騎手が来日する状況ならば、間違いなく秋の天皇賞では乗り替わっていたことでしょう。

ここ1、2年で関東では横山兄弟、関西では岩田望来騎手や鮫島克駿騎手など勢いのある若手がどんどん育ってきています。ただ、以前のように外国人騎手が来日するようなら、現在勢いのある若手も中央では乗鞍が集まらず、再びローカルに回ってくる可能性も出てきそうです」(同)

 今年に入って菅原明騎手をはじめ、団野大成騎手・亀田温心騎手といった若手騎手が重賞初勝利を達成しており、ローカル以外で見ることも少なくない。若手騎手にとっては、中央4場で先輩騎手と一緒のレースに乗って切磋琢磨していくことが、騎乗技術を向上する上で欠かせない。

 ファンとしては世界のトップ騎手の手綱捌きが見られることは、楽しみの一つではある。しかし、外国人騎手が不在の間に力をつけた若手や中堅騎手が、活躍の場を奪われてしまうことは、日本競馬の将来を考えると、決して好循環とはいえないのかもしれない。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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