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札幌記念「1000m58秒台」激流で台頭するゴルシ娘!8年前の再現は……

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 21日、札幌競馬場にはG1馬5頭が集結。“G1級”とも称される札幌記念(G2)が行われる。

 19日現在の『netkeiba.com』で公開されている単勝予想オッズを確認すると、ソダシが2倍台で1番人気、これをジャックドールとパンサラッサが3倍台で追いかけ、グローリーヴェイズとユーバーレーベンが10倍以下で続いている。

 上位人気が予想される3頭に共通しているのがその脚質だ。番手からでも競馬ができるソダシはともかく、ジャックドールとパンサラッサは近走、逃げて結果を残している。いわゆる“逃げてこそ”の馬だ。ただし、今回はジャックドール陣営が控える競馬を示唆しており、戦前の予想ではパンサラッサがすんなりハナを切ることが濃厚だ。

「パンサラッサがハナを奪えばスローにはならないでしょうね。昨秋以降のパンサラッサの競馬を見ても、テンからグイグイと飛ばしていく捨て身の逃げを貫いています。

有馬記念(G1)は2500mという距離もあって、1000m通過が59秒台でしたが、福島記念(G3)、中山記念(G2)、宝塚記念(G1)は全て57秒台での逃げ。前走から距離を短縮して臨む今回は(1000m通過)58秒台のラップを刻むとみています」(競馬誌ライター)

 過去10年の札幌記念を振り返ると、最初の1000mで58秒台のハイラップを刻んだレースは2回あった。2015年は2番手を追走したディサイファが押し切って勝利したが、2~3着には差し馬が台頭。その前年の14年は、連覇を狙ったトウケイヘイローが58秒4で飛ばす展開で、ワンツーを決めたのは道中後方に控えたハープスターとゴールドシップだった。

「1000m58秒台」激流で台頭するゴルシ娘!

「(14年の札幌記念は)レース史上に残る叩き合いでした。2頭とも秋の凱旋門賞(仏G1)を見据えて、札幌記念で始動。52kgで出走したハープスターが最後は57kgのゴールドシップをねじ伏せました。

敗れはしましたが5kg重い斤量を背負ったゴールドシップの洋芝巧者ぶりも際立っていましたね。道中はかなり離れた最後方を進んでいましたが、最後は3/4馬身差まで勝ち馬を追い詰めました。種牡馬としても洋芝巧者の仔がたくさん生まれているだけに、洋芝の北海道は好相性。そんなゴールドシップの代表産駒の1頭が今年の札幌記念でも人気しそうなユーバーレーベンです」(同)

 ゴールドシップ産駒として唯一、G1馬の称号を持つユーバーレーベン(牝4歳、美浦・手塚貴久厩舎)。昨年のオークス(G1)制覇後は、4戦続けて馬券圏外に沈んでいるが、父も得意とした洋芝ならそろそろ復活はないか。自身もデビュー2戦目で臨んだ札幌2歳S(G3)で、ソダシとクビ差の好勝負を演じた実績もある。

 その時の各コーナー通過順は「14-14-5-3」。14年の札幌記念で父ゴールドシップが刻んだ「14-14-12-4」とは3コーナーを除けばほぼ同じ。復活勝利を飾るなら、パンサラッサの大逃げでハイペースが見込まれる今回だろう。

 2年前は1800mで、ソダシとはクビ差だったユーバーレーベン。1ハロンの距離延長に加えて、先行馬にタフな流れが予想される今回なら、オークス馬にチャンスは生まれるはずだ。

 パンサラッサがつくるであろう激流にジャックドールとソダシが巻き込まれることになれば、愛娘が8年前に父が見せた強烈な差し脚を再現しても何ら不思議はないだろう。

中川大河

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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