
札幌記念(G2)ソダシにとって朗報?悲報? ライバル陣営の無視できない発言

21日の札幌競馬場では、G1馬・5頭が出走を予定している札幌記念(G2)が開催。白毛の女王ソダシを始めとする豪華メンバーが集結することもあり、ローカルG2ながらG1と遜色のないハイレベルなレースが期待できそうだ。
今夏最大の目玉といえるレースは、札幌の芝2000mが舞台。ラヴズオンリーユーを撃破した昨年に続く連覇を狙うソダシ陣営にとって最大の脅威は、デビューから一貫して芝2000mのレースを使い続けているジャックドール(牡4、栗東・藤岡健一厩舎)の存在だろう。
昨年秋に本格化を遂げた同馬は、1勝クラスからトントン拍子の5連勝で3月の金鯱賞(G2)を制して重賞初制覇。春の大目標である大阪杯(G1)を5着に敗れたものの、昨年の年度代表馬エフフォーリア打倒の1番手と見られたほどだった。
大阪杯を敗れた陣営は、グランプリ宝塚記念(G1)に出走せず、札幌記念を目標に調整することを発表。天皇賞・秋(G1)を視野に入れた札幌記念で、再び力試しといったところだろうか。
ただ、G1勝利を目論む陣営に迫られるのは、これまで通りの“逃げ”にこだわるのか、それとも控える競馬を試みるのかだ。前進気勢が強過ぎる馬だと、気分よく走らせるのがベストであり、控える競馬で持ち味を発揮できない可能性も出てくる。
その反面、格下相手の逃げなら問題ないにしても、相手の実力が伯仲している場合は、目標にされる不利も伴う。最終的な結論を求められる大一番の前に、まずは前哨戦で適性を確認しておきたいところだ。
実は、大阪杯の前にもジャックドールに脚質転換の話は出ていた。
結果的に主戦の藤岡佑介騎手は、逃げるスタイルを貫いて敗戦。道中3番手にいたレイパパレが、勝ったポタジェと0秒1差の2着に入ったものの、ジャックドールはそこからさらに0秒4も離された。落鉄があったとはいえ、物足りなさが残ったことも事実である。
モデルチェンジを試みるには絶好のタイミング
「圧勝したタイトルホルダーの強さが目立った宝塚記念ですが、大阪杯のレベルが疑問視されていたことも確かです。勝ち馬のポタジェも前走同様に8番人気の評価でしたし、2着に入って善戦したヒシイグアスは、休み明けを使われての一変。昨年暮れの香港で2着に入っていたように、こちらは元々実力のある馬でした。
また、ジャックドール陣営にとって不運だったのは、同じレースに快速馬パンサラッサも出走することです。宝塚記念で2分9秒7のレコードが出たのは、ハイペースで逃げたこの馬の存在があってこそ。相手はハナを譲らないタイプだけに、ジャックドールが逃げたくても、競り合いは避けられないでしょう」(競馬記者)
そういった事情もあってか、ジャックドール陣営から出たのは、またしても「控える競馬でも」といったコメント。大阪杯と違ってパンサラッサのいる今回は、無理にハナを奪いに行くこともなさそうな雰囲気である。
先々を見据えると、モデルチェンジを試みるには絶好のタイミングであることに間違いはない。問題なのは、ジャックドールが本当に逃げなくても実力を発揮できるかどうかだろう。
本命視されるソダシ陣営としても、レース展開を大きく左右する相手だけに、ライバルの動向は気になるはずだ。
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